ハモ(鱧)
ウナギ? アナゴ? ではなくハモ(鱧)です。口は目の後ろまで裂け、唇部が長く発達し、鼻先がわずかに湾曲しています。顎には犬歯のような鋭い歯が並び、さらに その内側にも細かい歯が並んでいます。この大きな口と 鋭い歯で咬みつかれるので、生きている時は充分な注意が必要なんですよ。ハモ(鱧)と言う和名も、よく咬みつくことから「食む」(はむ)が変化した呼称と言う説もあるそうです。祇園祭りの季節に長い物を食べると精力が付くとして、ウナギ同様に食べる風習があり、夏味覚の代表的なものとして珍重されていますね。京都において、何故ハモを食べる文化が発達したかについては、生命力の非常に強い数少ない魚であるため、輸送技術が発達していなかった時代でも、大阪湾や明石海峡で獲れたハモを夏に内陸の京都まで 生きたまま 輸送できたからだといわれているのです。ここ、由岐で水揚げされたハモ(鱧)も京都方面に出荷されているんですよ今の時期 樹園も夕食の一品として「ハモの天ぷら」をお出ししていますが市場の水揚げ次第で 時々 「ウツボの天ぷら」になる時もあります