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2009年02月21日
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カテゴリ:ラグビー関連
 さて、「Number」のラグビー特集からのネタの第2弾は、新日鉄釜石V7のメンバーの座談会を読んでのことを。

 メンバーは、V4までの中心選手だった森重隆氏、V4から兼任監督でもあった、ご存知松尾雄二氏、7連覇全てFWのレギュラーで活躍した左プロップの石山次郎氏と、ロック、フランカー、ナンバー8として 出ていた千田美智仁氏の4人。いずれもジャパンの中心メンバーでもありましたから、当然ジャパンの話も出ていましたが、まずは釜石でのことを。僕がラグビーを見始めたのは、ちょうど7連覇目の年。この時は 大学選手権でも同志社が前人未到の3連覇を達成した年でもあります。ということは、当時の日本選手権は、大学と社会人の優勝チーム同士が戦う形式でしたから、3年連続でこの両者の対戦に(ちなみにこの対決は1年挟んで4回実現。大八木は4回とも同志社で出場。数が合わないかもしれませんが、それはご想像に)。
 よって、釜石の強さというのは、実はあまり実感がないですし、松尾がどれだけすごい選手かということも、よく分からないまま。当時同志社にいた平尾と大八木に目が行っていましたね。それでも、7連覇目の年の決勝戦の神鋼戦(実はこの年が初の決勝進出)での、自陣から12人でつないだトライは、ただ純粋にすごいなあとは思いましたね。
 さて前置きが長くなりましたが、今では全体的に少なくなりましたが、釜石は大卒選手はそれほど採用せず、無名でも見所のある高卒選手(それも地元東北と北海道)を採用して自前で育てるという方針がありましたが、石山氏、千田氏はその筆頭格。石山氏は高校時代は県大会で一度も勝ったことのないチーム(バスケでは有名な能代工)にいたというのには驚きました。それが日本代表のレギュラーにまで上り詰めるんですから。釜石の育成の秘訣というのは、

「自分のポジションは後進を育てて引退する」

 徒弟制度みたいなものでしょうか。しきたりみたいなものだったようですが、技術、体力はもちろん、心とか、ラグビーに対する取り組みまで教えていったそうです。そういった中からジャパンの選手も育ち、そういった選手達が増えてきて、後から入ってきた選手も先輩達と一緒に練習するようになり、自分がどこまでのレベルか、把握できるようになったとか。やはり入ったばかりの頃はスピードについていけず、苦労していたようですが、3年目くらいになると体力がついてきて、ジャパンの合宿に行っても恐れなくなっていたそうです。技術戦術よりも、まずは走れることなんですね。結局、走れないと、疲れてきてボールは落とすわ、判断が鈍くなるわ、カッカするわ(笑)ということで、いいことがないので。やはり走ることは全ての基本なんですね。
 先述の12人トライでもそうでしたが、釜石の特徴としては、FWは確かに強いのですが、FWにこだわらず、走ってつなぐことも特徴だったようで、松尾はいつもFWに、「ゴールラインが見えたらボールを出せ!」と言っていたようです。FWとしてはゴールラインが見えたら自分達でトライを取りきりたいと思っていたら、意外にも石山氏は、「後ろに展開してトライを取った方が観客も沸く。それに自分達1列目はその方が楽。スクラムトライは止めてくれ」ということ。それもボールを持った選手が当たってぶちかましていくのではなく、「ずらしていく」のもスタイル。今のラグビーは壁(ディフェンスライン)にぶつかり、ラックにして出し、またラック。この繰り返しですが、立ってつないで行く方が好きとみな言っていました。今のルール、理論、戦術では難しいのかな?とは思うのですが、間で抜いたり、ずらして抜く、繋ぐ方が僕もいいなあ。その当時の釜石のラグビーを見たら、面白いと思うかな?
 あと面白かったのが、サインはほとんどが司令塔の松尾氏が考案して(これは平尾もそうでした)、当時は珍しい、FWにもサインプレーを教えていたそうです。相手より一歩でも二歩でも早くポイントに到達してボールを確保できるようにする為ということで、いろいろとサインを作って説明。それが決まったこともあったそうですが、何よりもサインを覚えることで、次にどういうプレーをするかということを意識付けた点が大きかったのでは?でも笑い話として、説明した後、森氏が、

「おう、こんなもんで試合勝つんだったら。どこでも勝つわ!」  

と言ってその紙を破って捨ててしまったこともあったとか・・・(笑)。松尾氏は仕事中も一生懸命作っていたそうですが・・・(笑)。松尾氏はもちろん、「ヒドイ先輩でした。」と。

 ジャパンについてですが、今は、「面白くない。」と。監督、選手とも、外国人が入り始めたこともそうですが、日本独自のラグビーをやってほしいということ。このメンバーが活躍していた頃は、今よりももっと繋いでいく意識が強く、海外で試合をやった時に周りの反応が違っていて、やはり沸くんですって。こういうプレーをすると喜んでくれているというのが分かるということで、そういうラグビーをやっていてよかったといっていましたし、またそういうときはやはりジャパンは強いと。当時とは時代背景もスタイルも違いますから、一概には比較できないんですけど。ただ、スクラムは強くなりましたし、ラインアウトもマイボールは国際試合でも確保できるようになって来ましたが、ここ数年の国内、代表の試合を見ていて、壁にむかって突っ込んでいるような印象をかなり持っていたので、なるほどなあとは思いましたね。

 僕はラグビーの7連覇といえば神鋼のイメージが強いのですが、プレースタイルは神鋼と同じく、FWにはこだわらず、繋いでいくラグビーは共通していますが、背景は真逆。神鋼は大学の有力選手(それも主将、副将を務めていた選手)を集めて、かつ神戸という都会を拠点にしていたのに対し、釜石は三陸の田舎町(失礼!)を拠点にし、選手は高校生を集めて鍛え上げるスタイル。その2チームが同じ7連覇を成し遂げたのも、不思議ですね。
 釜石のラグビー、リアルタイムで見たかったなあ。この対談を読んで、そう思いましたね。





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最終更新日  2009年02月21日 13時59分49秒


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