(つづき)講習会で質問を受けた覚え書きです。
質問3:白鶴亮翅が決まる前に、左前足は、いつ着き直すのか。
これは、手揮琵琶・高探馬にも当てはまる疑問です。
3白鶴亮翅で考えてみると、定式が決まる動きは、
1:進行方向に顔を向けて
2:前足を着き直して
3:手が決まって定式完了
という、ほんの少しの時間差があります。
協調一致は、太極拳の一歩として大切なポイントですが、時間が一致するという意味ではありません。
…ということで「いつ着き直すか」と言えば、「1:」と「3:」の間ということになります。
手が決まる少し前という感じです。
ただ、いずれこの問答は意味がなくなっていきます。
着き直すという意識から、後ろ足に乗って緩むことで表れる自然な動きになっていくからです。
動きがまとまってくると、そのタイミングは自然に起こってきます。
そういうことが分かってくると、他の動きとの普遍性も分かってきて飛躍します。