台南探検記

部屋に持ち込んである自転車の後ろのタイヤの空気が抜けているのに気がついた．まだ２～３回しか乗っていないのに･･･．
タイヤにはそれらしい傷はない．

金物屋で空気入れを買ってきた．９９元．
空気を入れるバルブを少しひねるとシューという音がする．あらら･･･．しょうがないので自転車屋に持ち込むことにした．
さいわい，バルブに触れなければ空気圧はしばらくもちそうだ．

昼下がりの自転車屋では店のお兄さんは昼寝の真っ最中．
「ニイハオ」「こんちわ」と声をかけたが一向に目を覚ます気配がない．

台湾の人たちにとっては『昼寝』は欠かせない日課．会社でもエンジニアの連中でさえ，昼食後デスクに突っ伏して始業の音楽が流れるまで休息をとっているのを見かける．
私も最近は午後の早い時刻は妙に眠くなるのだが，ひょっとしたら進行しつつある『土着化』の症状かもしれない．

さて，しょうがないので申し訳ないが，「起きてちょうだい」と声をかけながらお兄さんを揺り起こす．
「パンクしているみたいなんで･･･」とタイヤを指差しながら説明する．　自転車屋に来てタイヤを指差しているんだから言葉なんて通じなくても９９％パンクに決まっている．
兄：「＊＠＃＄？(たぶん)=パンクか？」
じ：「そうそう」

お兄さん，慣れた手さばきでタイヤからチューブを抜き出すとバルブの根元をほらっというように指差した．
亀裂ができている．なるほど，これじゃダメね．
店先から新しいチューブを出してきて，これまた鮮やかな手さばきで取り替えてくれた．

先日うちに帰ったら娘の自転車だったか，パンクして自転車屋に持ち込んだらチューブ交換して￥３，０００ぐらいかかったとか家内が言っていたなあ．
新品の自転車なのに悔しい．家樂福(自転車を購入した量販店)で空気入れるときに無理にこじっていたのが原因なんだろうなぁ．　などと考えながらお兄さんの作業を見ていた．

ほどなくいっちょうあがりっという感じで修理完了．
じ：「いくら？」
兄：「イーバイウースー=１５０」
じ：「？」(聞き間違えたか)「イーバイウースー？」
兄：(うなずく)

１５０元は約５５０円ぐらいか．
パンク修理するなら台湾がいい．