2008/12/17(水)23:38
優勝の責任
道場に行くと、片隅で見知らぬ男性二人と支部長先生が…。
外から様子を見ている少年部のお母様から、地元のFM曲の人がうちの道場に取材に来ていると聞きました。
私はできるだけ彼らに会わないようにしていたのですが、支部長先生が日曜の試合のことに触れたので私もインタビューを受ける羽目に。
相手はさすがプロなので、知らん人としゃべることが大っ嫌いな私でも話が途切れないよう上手く質問をしてくれますが、やっぱり言いたいことなんて何にも云えず、何しゃべったか忘れましたが当たり障りのないことを言ったと思います。
いやまぁ、それでかえって良かったのかも知れません。
「空手の魅力は?」などと訊かれてまさか支部長先生の前で、しかも公共の電波に乗せて
決められたルールの上で合法的に人殴る蹴るできますよ~♪
とは言えませんからねぇ。
ちなみに自分の恥ずかしい受け答えなんぞ聞きたくもありませんからいつFMからそれが流れるかなんて知りませんし知りたくもないです。
(何か、年が明けてからという話は聞きましたが)
さて、日曜の試合で優勝したことで、トロフィー持った写真を道場に貼られことあるごとに支部長先生がそのことに触れてくださったことで、私も「やめてくれ」と思う一方で少し自分の中の意識が変わってきたような気がします。
みんなの目に触れることになった以上、基本稽古から「真剣『勝負』で」稽古に臨むようになったんですね。
たとえ小さい大会であっても、組手相手が強い男性であっても、やっぱり
「試合に優勝したのに下手、弱いやんけ」
なんて思われるのは非っ常~~~~に悔しいかつ屈辱的ですからね。
そんな屈辱プレイ望んでないですし、さらに、優勝したのに弱いなんて、今まで指導してくださった先生方に恥をかかせることになりますから、私としては、いやでも強くなるしかないわけですわ。
いや~、もう、積極的に男ともガンガン組手しましたですわよ。
…思えば今うちの流派を代表する強豪の諸先輩方も、試合で結果を残す度に「やっぱり強い人だ」と生徒や後輩に思われるようさらに鍛錬してきたに違いない。
私もうかつにも(?)彼らと同じと(少なくとも意識だけは)道を通ることになってしまうのか…。
あああああ、私、そんなつもりもなかったのに、「試合に勝つこと」を覚えて、空手も競技人生にどんどんハマっちゃうよぉ。
…とはいえ、やはり一番大事にしたいのは今も
「明るく楽しく空手すること」。
学生時代に体育会系クラブで散々嫌な目に遭ってきた太陽仮面、稽古までピリピリしながらやってまで強くなると言うのは自分の道に背くことですからねぇ。
幸い私の周りの環境はものすごく恵まれていて、うちの支部もそうですし総本部や某支部で私とかかわる皆様も普段は明るく優しく接してくださいますしね~。
これからは私から、今までみんなが与えてくれたものを、後輩のみんなに伝えられるようにできたら素敵やなぁ。
明日は体のケアで稽古はお休みしますが、2月の試合まであと2ヶ月もない上に途中冬休みもはさみますので、また明後日からガンガンやっていくぞ~。