カテゴリ:どーでもいいこと
濃硝酸と濃塩酸を1:3の割合で混ぜた溶液を「王水」といって、他のものでは溶けない白金や金を溶かすものですが…。
王水の正体は太陽仮面、未だ一度も見たことはありませんが、高校時代に王水の混合割合を「一升(硝酸)三円(塩酸)」と暗記した覚えがあります。 で、王水にまつわるエピソードで、高校生用の化学の資料集に載っていた以下のような話が好きです。 「デンマーク・コペンハーゲン大学にいたヘヴェシー教授は、ドイツ軍に追われて他国に逃げなければならないのでありました。 で、彼はその時ノーベル賞受賞者のマックス・フォン・ラウエとジェームス・フランクの金メダルを預かっていたのですが、これをそのまま持って行くことはできず(出国時に検閲があったため)、王水を入れた瓶にメダルを溶かしてそれを放置して逃げたそうです。 そして戦後、大学に戻ると王水と瓶はそのまま残っていたので、ノーベル賞を授与したスウェーデン学士院に経緯を話したところ、その王水から金メダルが復元されあらためてラウエとフランクにその金メダルが贈られることになったのでありましたとさ」。 なお、この王水、白金や金は溶かしますが、銀や数種類の金属を溶かすのはなかなか困難だそうです。 ちなみに濃硝酸と濃塩酸を3:1の割合で混ぜたものは「逆王水」といって、これも金属を溶かすのに使われるそうです…。 とにかく、国と国とのしょーもない争いのためにもう科学者が亡命するような時代が来るようなことがないよう、祈るばかりの太陽仮面です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月23日 20時51分37秒
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