カテゴリ:政治・経済
私は集団的自衛権の行使容認に絶対に反対です。 皆さん、おはようございます!^^ 今日のblogは高遠 菜穂子さんを取り上げたいと思います。 2004年4月イラクで起きた人質事件で武装勢力に人質にされた3人の中の一人が高遠 菜穂子さんです。 当時、私は人質の中に若い女性が一人いることに驚き、また戦闘地域のボランティアに行くなんて凄い女性だと感心していました。善意のボランティアであっても敵対する武装勢力には分かりません。ましてや当時の小泉政権はアメリカのイラク戦争を支持し自衛隊を派遣していたからです。 しかし私が最も驚かされたのは人質事件で日本中に吹き荒れた『自己責任』という言葉です。 戦闘地域にボランティアとして行った日本人が人質になった。政府も国民も『それは自己責任』だから仕方ないと言うのです。そんな先進国が世界中のどこの国にあるだろうか? 先進国では自国民が拉致されれば政府が先頭に立ち必死になって解放交渉をしている。しかし日本政府と国民は『敢えて危険な場所に行ったのだから自己責任』だという訳です。 凄い国に住んでしまったと思いました。だから私は今でも海外にボランティアで行くときは外務省の渡航情報を必ず見るようにしています。そして注意喚起がしてあるときは我慢して行かないようにしているのです。だって、そうでしょう? もし何かあっても『注意したのに行ったのが悪い=自己責任』だと言われ日本政府の保護を受けられないからです。 高遠さんがそんなバッシングに遭っているとき、『パウエル米国務長官は15日、一部メディアとのインタビューで、イラクで人質になった市民の自己責任を問う声があることについて「誰も危険を冒さなければ私たちは前進しない」と強調。「より良い目的のため、みずから危険を冒した日本人たちがいたことを私はうれしく思う」と述べた。』(朝日新聞)を見てホットしたものです。 政治家も国民も自分たちが出来ないことをする人間を異端視する。次第に『変わり者だ』『偽善者だ』と言って虐めの様相を帯びてくるのも日本的だ。日本以外の先進国で高遠さんたちのバッシングに対する擁護があったことは不幸中の幸いとしかいいようがない。お上の言いなりの国民しか受け入れないのか? あの時、損害賠償請求しようと言ったお馬鹿な政治家もいたが、そんなのが日本の中枢にいる政治家だから今の駄目な日本が出来上がったのだろう。そんな政治家が今度は集団的自衛権の行使を容認して国民を危険な道に誘導しようとしている。違うと思いますか? この事件は2004年に起きたことです。その時の主要政治家は今も健在です。 結局、現地の宗教指導者による武装勢力との交渉によって日本人の人質3人は釈放されたのです。 (引用始まり) ... 2004年4月、イラクで起きた人質事件。武装勢力が高遠ら3人の日本人を拘束し、日本政府にイラクからの自衛隊撤退を要求した。 前年に始まったイラク戦争を受け、小泉政権はイラクの復興支援のためとして自衛隊を派遣。外務省は日本人にイラクからの退避を勧告していた。開戦直後からイラクに入り、戦闘地域への緊急支援や子どもたちの支援をしていた高遠は、4度目の入国時に事件に遭う。日本では「あえて危険な場所に行ったのだから、つかまっても責任は本人にある」という「自己責任論」が噴出。9日間の拘束の後に解放された3人は、マスコミや世間から猛烈なバッシングを受けた。 あれから10年。高遠は今も戦闘の終わらないイラクで支援を続ける。年の半分をイラクやヨルダンで、半分を日本で過ごす。日本にいる間は対テロ戦争や平和をテーマにした講演で各地を飛び回り、イラク支援のカンパを募っている。 ... (引用終わり) (8月2日 朝日新聞より) 参照URL:http://digital.asahi.com/articles/ASG7H5KKTG7HUCFI00F.html どっこい!..高遠さんは健在である。 政治参加しなければ人生を他人に渡しているようなものです! (デービッド・バースティーンさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.05 08:37:55
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