カテゴリ:政治・経済
私は集団的自衛権の行使容認に絶対に反対です。 集団的自衛権とは個別自衛権とは違い、他国の戦争に参加することです。 戦後日本の安全保障が根底から変わります。 戦後守ってきた外国人を誰一人自衛隊が殺してはいないという歴史は終わります。 皆さん、こんにちは!^^ 梅雨入りした所為か、今日は朝から雨です。今後、更に雨足が強くなると言いますから、今雨が降っていないところも傘の準備を忘れないようにお願いします。これから暫くは嫌なジメジメが続きますね。その代り、木々の緑が雨に洗われて更に綺麗に見える時期でもあり、農産物が雨の恵みを受けて大きく育つ時でもありますから我慢・我慢です。 今日はタイトルにもあるように『新安保法制は憲法違反』についてお話ししようと思います。 中国の軍事的脅威を毎日のように報道され、多くの国民は仮想敵国として中国への反発は大きいと思います。しかし、日本海を挟んで隣国の中国との関係を悪化させるのは良策ではないと思う国民も多いと思います。私もその一人です。核を保有し、日本の何倍もの軍事費を毎年注ぎ込んでいる中国と本気で戦争しようと思っている人はいないと思いますが、軍事力で対峙すれば(その気はなくても)衝突することが無いとは限りません。それが心配です。 さて米国や財界(海外活動の用心棒代わり)から自衛隊の自由な海外活動をせっつかれている自公政権は何としても『集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案』を今国会で成立させようとしています。 これまで何度も指摘されてきたことは『集団的自衛権の行使容認』は憲法違反だと言うことでした。 しかし自公政権(政府)は『憲法違反』ではないと言い続けてきました。皆さんは、どう思いますか? 日本国憲法9条は、こう書いています。 日本国憲法9条 第一項:日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 第二項:前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。(Wikipediaより) 別に憲法を勉強していなくても(この文面から見て)海外に軍隊を派兵して戦争をすることは出来ないと分かる筈です。それを無理やり合憲だとする政府に驚くばかりです。そんな身勝手な解釈を憲法学者が憲法審査会で否定してくれました。それも政府(自公政権)が選んだ憲法学者も含めて全員(3名)が憲法違反だと言明してくれました。 (引用始まり) 衆院憲法審査会は4日、有識者3人から参考人として意見を聴き、集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案について3人とも「憲法違反だ」と表明した。 自民党が推薦した長谷部恭男早大教授は「集団的自衛権の行使が許されるのは憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」と述べた。民主党推薦の小林節慶大名誉教授は「憲法9条は海外で軍事活動する資格は与えていない」、維新の党推薦の笹田栄司早大教授も「(従来の法制の枠組みを)踏み越えてしまう」と指摘した。 審査会は立憲主義や現行憲法制定の経緯、憲法改正の限界などをテーマに議論した。 (引用終わり) (6月4日 日本経済新聞より) (参照URL:http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H0Y_U5A600C1EAF000/) 先にあげた憲法9条を見れば当然の結果だと思えるのですが、当然、現在行われている衆院特別委員会の議論は『違憲性』に変わらざるを得ないだろう。何故なら日本国憲法は我が国の最高法規だからです。どんな法令も憲法に違反してはいけないからです。ですから衆院憲法審査会で(自公が選んだ委員も含め)全員が『憲法違反』と判断した意味は大きいです。 この違憲結果について、どのような反応があったのでしょうか? (引用始まり) ... 四日の衆院憲法審査会で自民、公明の与党と次世代の党が推薦した長谷部恭男早大教授は、他国を武力で守る集団的自衛権の行使を解禁した憲法解釈変更に基づく安保法案について「従来の政府見解の論理の枠内では説明できず、法的安定性を揺るがす」と指摘。小林節慶応大名誉教授(民主党推薦)と笹田栄司早大教授(維新の党推薦)も「違憲」と言い切った。 五日の特別委は、専門家三人の「違憲」発言を受けて審議の潮目が変わった。それまでは、どういう状況なら集団的自衛権の行使が許されるのかの基準に議論が集中していたが、法案の違憲性が中心になった。民主党は「政府は法案を撤回した方がいい」(辻元清美氏)と追及した。 政府側は「憲法解釈は行政府の裁量の範囲内」(中谷元・防衛相)と反論。だが、この説明は「政府が合憲と判断したから合憲だ」と主張するのに等しい。 自民党は憲法審査会の参考人をめぐる自らの人選を「そもそも、こういう人を呼んでくるのが間違いだ」(二階俊博総務会長)と問題視。他の常任委員会の審議では、参考人は慎重に選び、安保法案に影響を及ぼさないように党役員や各府省の官僚に指示。法案を今国会で成立させようと引き締めを図った。 ... (引用終わり) (6月7日 東京新聞より) (参照URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015060702000114.html) 『自民党は憲法審査会の参考人をめぐる自らの人選を「そもそも、こういう人を呼んでくるのが間違いだ」(二階俊博総務会長)』と言っています。それでは公明党は、どうだろうか? (引用始まり) 公明党の井上義久幹事長は5日の記者会見で、4日に開かれた衆院憲法審査会で自民党などが推薦した参考人全員が新たな安全保障関連法案を「憲法違反」と批判したことについて「会の運営として(人選を)よく考えるべきではないか」と苦言を呈した。 参考人3人のうち、自民党や公明党などが推薦したと報道されている早稲田大の長谷部恭男教授については、「公明党は直接関わっていない」と述べた。 その上で、新たな安保関連法案を「憲法違反ではない」とする政府与党の見解は「まったく変わらない」と強調。衆院平和安全法制特別委員会で積極的に議論し、政府が説明責任を果たすことを求めた。 ... (引用終わり) (6月5日 産経ニュースより) (参照URL:http://www.sankei.com/politics/news/150605/plt1506050027-n1.html) (自民党・公明党)政府与党の憲法審査会の全員の違憲判断についての反応がこれなのです。 人選の問題なのか?? 問題は人選ミスなのか?? 新たな安全保障関連法案の憲法違反が問題なのではないのか?? 安倍首相はこう言っています。 (引用始まり) 安倍総理大臣は訪問先のドイツで記者会見し、安全保障関連法案について、「憲法解釈の基本的論理は全く変わっておらず、憲法の基本的な論理は貫かれていると確信している」と述べ、憲法違反という指摘はあたらないという考えを強調しました。 この中で安倍総理大臣は安全保障関連法案について「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している。いまやどの国も1国のみで自国を守ることはできない。あらゆる事態を想定して、切れ目のない備えを行うのが『平和安全法制』であり、この法整備が日本人の安全を守るためには不可欠だ」と述べました。 そのうえで安倍総理大臣は、先週の衆議院憲法審査会で、自民党が推薦した、早稲田大学法学学術院教授の長谷部恭男氏を含め、参考人質疑に出席した3人の学識経験者全員が、安全保障関連法案を巡って「憲法違反にあたる」という認識を示したことについて、「今回の法整備にあたって、憲法解釈の基本的論理は全く変わっていない。憲法の基本的な論理は貫かれていると確信している」と述べ、憲法違反という指摘はあたらないという考えを強調しました。 ... (引用終わり) (6月9日 NHKニュースより) (参照URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150609/k10010107771000.html) 要するに安倍首相も与党である自民党&公明党も衆議院憲法審査会で憲法違反と指摘した安全保障関連法案を引っ込めることなく「憲法違反」としたことについては無視し、自分たちで決めた『憲法解釈の基本的論理は全く変わっておらず、憲法の基本的な論理は貫かれていると確信している』と言う言葉で示すとおり、ゴリ押ししていこうという訳です。 日本の最高法規は自分たちの解釈の方だという訳ですね。 こんな憲法違反の安全保障関連法案を成立させていいのだろうか?? 間違いは憲法審査委員の人選ではなくて安全保障関連法案のことだろう。 あなたは、そう思いませんか?? これからお得意の憲法審査委員の個人攻撃が始まるでしょう。しかし衆議院憲法審査会で全員が出した安全保障関連法案の『憲法違反』という結果は消しようがありません。皆さんも憲法違反を忘れないで下さいね。 政治参加しなければ人生を他人に渡しているようなものです! (デービッド・バースティーンさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.09 15:17:17
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