2013/03/15(金)10:47
倍採りブロッコリーの定植
この時期に定植するブロッコリーは倍採りできる。
日々暖かくなっていくので、生育も早い。
この特性を利用しない手はない。
定植して一週間か十日ほど経つと、苗を見れば分かるように、生育の勢いが出てきてしっかりと根が張っている様子が伺える。
本葉が5,6枚のところから芽を摘んでおく。
数日後には、葉の根元から新芽が出てくる。
さらに数日後に新芽が勢いを増してきた頃、芽を出した新芽の中から上のほうの勢いの強い二本を残して、他の新芽を摘み取ってしまう。
それでも、勢いが良いと新しい新芽が出てくるので、そのつどその新芽を摘み取っておく。
こうやっているうちに、残しておいた二本の新芽だけがどんどん生育して、ついには新たな芽は出てこなくなってくる。
これを繰り返している間に、苗の周り四箇所の根が張り始めているその先に、穴を掘って鶏糞をたっぷりと施しておく。
穴に施した鶏糞は、腐敗が早くなるようにしっかりと土と混合しておくことが大切である。
さらには、生育の過程で、茎が揺れ動かないようにしっかりと土寄せをしておくことも重要である。
勿論、定植直後には、お正月に使った残りの祝い箸などを、苗の左右の両側から差し込んで、苗が揺れ動かないように支えておいてやる必要がある。
どんな野菜でもそうであるが、小さい頃に苗の根元や茎が風で揺れると生育が遅くなる。
これが、土寄せの必要な最大の理由である。
風で揺らいでいる苗の根元は、大抵、根元の回りの土が苗の茎のゆらぎで、蟻の巣の入り口のように掘れている。
これを見つけたら、必ず、根元の回りを土で埋めて風で揺らがないようにしてやらなければ、生育が遅くなる。
水遣りをするときに、かけた水で揺れている苗があれば、矢張り根元の回りの土が少ないことが多いので、このときも、根元に土を寄せてやる必要がある。
マルチングを施していると、どうしてもこの土寄せがおろそかになりやすいので、特に注意しなければならない。
野菜作りは、こうして、常に物言えぬ野菜たちの声をしっかりと聞き取ってやる必要があるのだ。
野菜つくりこそ、本当に、『声なき声』を聞き取れる人間性が必要なのだ。
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