愈々庵気まぐれ日記

2009/04/30(木)11:23

茂林寺の文福茶釜

小さな一日旅(72)

茂林寺の文福茶釜 核家族化が進み老夫婦は子供とは別に大体二人で暮らすこの場合「老いては妻に従え」が平和維持の鉄則である長年我儘を押し付けてきた夫はこれで帳尻を合わせる連休の隙間のこの日も妻の主導で余り馴染みのない所へ帰って地図を見ると今日は東京ー埼玉ー群馬ー栃木と大旅行をしたことになる。熊谷は埼玉県、館林は群馬県足利は栃木県である。ここでは埼玉・群馬の境が利根川群馬・栃木の境が渡良瀬川であり、栃木と埼玉の間に群馬が舌のように割り込んでいる。電車は全く意識せずに橋を渡り県境を越えるが、昔はそれぞれ国境だったわけだ 前置きが長くなったが池袋ー久喜は湘南新宿ライ快速で一気にそこから東武伊勢崎線の茂林寺駅で降りた。10分ほど歩きこんなマンホールのある門前町へ  そう言えば先ほどから下の様な立て札が次々と続き、文福茶釜の物語が続いていた 最後の立て札題辞林曰く「狸が助けてくれた人に恩返しをするため茶釜に化けて売られてゆきその人を裕福にする。 館林の茂林寺にまつわる話が有名」とある。茶釜が火にかけられ熱くなって化けの皮がはがれると言う笑い話。有名な話がここの寺とは全く知らなかった山門を入ると両側にひょうきんな格好をした人の背丈ほどの狸像が並んでいる いずれも近くの益子焼きの狸たち、茶釜はこんなものだったらしい 門前みやげ物屋も狸のオンパレード店のディスプレイが20年位前に近いのも懐かしい 境内は湿地帯に囲まれていて葦が芽吹いている。この葦原が有るので山門も立派な葦ぶき屋根であった この橋を渡ると無効は野鳥公園と芝桜が茂るフラワーパークであった橋の両側には勿論狸の焼き物が、ここでは狸が守り神であり、稼ぎ主でもあるのだろう 橋を渡りフラワーパークを訪れたもう盛りを過ぎた芝桜ではあったが春の陽光のなかそぞろ歩きは気持がいい 芝桜のほかにもこの時期の定番ルピナスやポピーも華やかではあった  

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