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愈々庵気まぐれ日記

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2012.06.17
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カテゴリ:都内散歩

豊島園のアジサイ(1)

梅雨も佳境に入り今は何処を歩いても垣根越しにアジサイの花が見える。

先日豊島園のアジサイ園に行ったが雨が少ない時や日中暑い時でも綺麗に

見せるため時々霧を発生させている。ビジネスとなると大変なことが分かる。

P1000318

プロのガイドツアーも行われているが私は時間制約が嫌で採らなかった。

すれ違った時にしばし聞いていると「この頃になるとアジサイは開花しましたか」

 とよく電話がかかるので困っているとのこと。彼の悩みももっともなことである。

話をまとめてみよう。アジサイには大きく分けて”手鞠咲き”の西洋アジサイと

萼(ガク)咲き”のガクアジサイがある。後者は日本の古来種で前者は品種改良

されたものである。は装飾花とも呼ばれるが植物学的には花ではなく葉の

一種の萼(がく)、ところが多くの人はこの萼を花と思っているのだそうだ。

 

大航海時代から近代にかけてヨーロッパから多くのプラントハンターが東洋、

南米、南半球へと繰り出され、彼らは多くの土地の古来種をヨーロッパに持ち

帰り愛好家に広がっていった。ロンドンのキュウガーデンをはじめ多くの

ヨーロッパの植物園にはこれらが今も大切に育てられている一方多くの変種が

造り出されている。あの長崎出島のシーボルトもアジサイの蒐集には熱心で或る

種に愛妾「お滝さん」の名から”Otakusa"と名ずけたほど。残念ながらこの名は

シーボルト自身により後で取り下げられている。

P1000198 

           手鞠咲き・西洋アジサイ

P1000191 

            萼咲き・ガクアジサイ

信じがたいが下の写真では萼は紫色に色ずき、花は青く色ずいているがまだ

蕾の状態にある。これを開花と言うべきか蕾と言うべきか。

P1000389

そして花房の小さな花の塊が開花したのが次の写真、

P1000388

クローズアップしてみると雌蕊、雄蕊、花弁がはっきり分かる。

これがアジサイの花なのだ。

P1000386

一方手鞠咲きの西洋アジサイは花が普通は見えないで萼だけが見える。

一寸失礼してクラスターの中を覗いて見ると萼の下に小さな花がひっそりと見える。

そして大部分が萼の西洋アジサイ、反対に大部分が花で萼は殆んど無いのが

ガクアジサイと妙なことになる。

P1000311

 山アジサイにはガクも花もまばらなものが多く、種により相対数は微妙な

バランスである。個人的にはガクアジサイに属する山アジサイが素朴で好きである。

P1000341

P1000367

P1000360

このアジサイ園にアメリカ原産で純白のアナベルと言う名のアジサイの一画が

ある。普通のアジサイは前年の夏すなわち花が終わるとすぐに次の年の

P1000327

花芽が出来るのに対してアナベルは春に花芽が出来るので三月に剪定

しても六月には花を付けるそうである。 アナベルも手鞠咲きの装飾花らしいが

枝分かれ状態がはっきり読み取れて開花前の姿がまた美しい。

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P1000330

もうひとつ白花アジサイに変わった形のカシワバ(樫葉)アジサイがある。

P1000385

槍の穂先飾りのような形の装飾花も変わっているが葉っぱも切れ込みが入った

樫の葉に似ていることからこの名がある。これもアナベル同様アメリカ原産で

最近よく見かけるようになった品種である。

もう一つここには蔓アジサイのトンネルがある。

P1000373

蔓アジサイと言うのが珍しい存在であるが、さらにこれは甘茶になるらしい。

葉を乾燥して煮出したものが甘茶である、普通にはアジサイではない

アマチャズルの葉を使うことが多いがお釈迦様の誕生日に飲むのは本来

アジサイの方だそうだ。一方普通のアジサイは毒で、数年前季節感を出す

ため刺身をアジサイの葉に載せてサーブし、客がこの葉を食べて中毒を起こ

したことが報じられたのを思い出す。いつか見たTV推理ドラマでアジサイの

葉を毒として利用したのを見たことがある。そう云えば甘茶蔓アジサイからの

甘茶には虫下しの意味もあったみたいである。また生薬としても日本薬局法

に記されているとかである。






Last updated  2012.06.17 09:18:06
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