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愈々庵気まぐれ日記

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2012.12.21
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カテゴリ:都内散歩
  • 根津美術館(2)・柴田是真展

  • 実を言うと私は柴田是真と言う漆工芸作家を知らなかった。幕末から明治にかけて
  • 活躍した是真は従来の蒔絵師とは異なり下絵から蒔絵まで全工程を一人でこなす
  • 人であり、さらに漆を用いて色んなジャンルに挑戦した人である。

  •     P1040225_R.JPG
  • 勿論展示室の写真は撮れないので入場時のパンフレットの写真を示すことにする。
  • P1040228_R.JPG
  • 五節供蒔絵手箱(サントリー蔵)
  • P1040226_R.JPG
  • 鳥鷺蒔絵菓子器(国立博物館像)
  • P1040229_R.JPG
  • 橘蒔絵菓子器(新潟中野邸蔵)
  • 普通漆工芸は下絵師が図案を描き、蒔絵師が漆で絵を描き象嵌をはめ込んで
  • 行くが是真は一人で全体を通して製作している。
  • 多分下絵師と蒔絵師との間で葛藤もあったことだろう。ただこの時代何れも
  • ”工師”であり、作家(芸術家)ではない。ただ酒井抱一のような有名な琳派
  • 画家が下絵も描いているところを見ると蒔絵師は一段下に見られていた
  • のではあるまいか。
  • P1040227_R.JPG
  • 夕顔蒔絵板戸(根津蔵)
  • 是真の真骨頂は漆器にこだわらず板や紙の上に描いた点に有るがあくまでも
  • 絵具は漆なのだ。木の板に描いた漆絵などは独特の技法を要したことであろう。
  • P1040230_R.JPG
  • 漆絵画帳・鷹図(根津蔵)
  • これらは画帳に有ったもので工芸作品なのか絵画なのかいずれにしても下絵で
  • あることは間違いないだろう。さらに大作の屏風絵もある。こんな大きなものまで
  • 漆で描くのは至難の業であろう。

  • P1040235_R.JPG
  • いずれにしても何描くかは別として絵具が常に漆と言うことは特筆すべきで
  • 水彩絵具と違いどちらかと言えば油絵の具に近いと想像される漆で繊細な線や
  • 点に近い部分まで繊細に描かれている点に感心した。
  •     P1040232_R.JPG
  • これらの作品のほかに伝統的漆器である印蠟やなど多くの傑作が
  • 有ったが細かい作品の前では人が動かず、多くの観客で溢れた会場は
  • 息苦しい雰囲気であった。





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Last updated  2012.12.21 19:05:23
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