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愈々庵気まぐれ日記

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2019.03.21
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カテゴリ:都内散歩
先日近所を散歩していて幼稚園の庭に徹底的に枝打ちされたプラタナスの木を見つけ
青空との美しい対比にスマホ写真を撮った。あとで見ると柱頭に装飾があり
円柱の中部に少し膨らみがあるギリシャ建築のエンタシスによく似ていると思えた。


ギリシャの神殿建築にみられる柱の飾りとしてドーリア、イオニア、コリントの
3っの様式がある。ドーリア式が最もシンプルで皿を重ねたような形で
イオニア式は渦巻模様を配したやや装飾的なもの、そしてコリント式は
アーカンサスの葉をふんだんにあしらった装飾的な彫刻を乗せている。

ローマ時代にはイオニア、コリント両様式を合わせ持ったコンポジット式(混合式とか
ローマ式とも言われる)というのも有るが、幼稚園のプラタナスはコンポジット様式か。

アーカンサスは日本語では「葉アザミ」でギリシャ語で棘があることを意味する。
葉アザミはギリシャの国花でもあるがwebで見る限り我々がよく見るノアザミとは
ちょっと違ってむしろ「ハナトラノオ」に似ている。
いずれにしても切れ込みの深い葉っぱでコリント式の飾りは形と言い複雑な模様と言い
我が国の火炎土器に似ている気がする。
アテネのアクロポリスにはドーリア式のパルテノン神殿とイオニア式のエレクティオンがある。 

 
パルテノン神殿             エレクティオン

またあの大英博物館本館はは見事な破風飾りを持ったイオニア様式と言える。

  
大英博物館のファサードとイオニア式柱頭

パルテノンの屋根部分は破壊されており、破風飾りはElgin伯に持ち去られて"Elgin Marble"
として大英博物館に収容されている。私が最初の訪れたとき(1967)には床に何げなく
並べられていたが再訪した時(1984)には立派な展示室に収められていた。
1970年代ギリシャの返還要求にたいしてBritish Museumでこそこの文化遺産は完全な形で
保存されてきたし、これからもそうだとして返還を拒否したのでこうする必要があったのだろう。

話を元に戻すと、何と言ってもコリント式が一番装飾的でローマのパンテオンが代表的である。

パンテオンとコリント式柱頭

我が国の建築物も明治大正期の洋館は装飾的であったが近年の再開発に際して
保存機運が高まり、新しい建物の一部に旧館の面影を残す工夫がなされている。
そのおかげで丸の内界隈には現在でもギリシャ式エンタシスが見られるところがある。
丸の内界隈の建築を紹介しているブログ ”​i’sTravel Diary​"の写真を拝借して
東京駅周辺にある3様のエンタシスを備えた建築を紹介する。

日本工業倶楽部のドーリア式ファサード

農林中央金庫とイオニア式柱頭飾り

明治生命館とコリント式柱頭飾り

少々大げさかもしれないが一本のプラタナスから思いついて調べた結果を記録した。
余談であるが日産の高級車シーマのエンブレムもアーカンサスだそうだ。



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Last updated  2019.03.23 11:12:54
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