カナダの土地権利書 (DEED OF LAND)(1)
今回も年末ジャンボ宝くじは夢のまた夢で終わった。そこでお正月の話題としては相応しいのではないかと思われる夢、悲哀、一獲千金、挫折などの要素を含むお話をシリーズで記してみよう。DEED OF LAND(1)1966年私は研究員 としてボストンからカナダのオタワに移動した。その時アルバータ州からやってきた若い学生が同じ研究室に配属されて来たので、私は手を取り足を取り実験の仕方や計画の立て方を教えていた。ある日の午後、お茶の時間に彼がこれはカナダの土地権利証だと言って小さな紙きれを取り出し世話になったお礼にこれをあげるといって1枚の紙片を差し出した。カナダの土地権利証だという、私はそれなら日本円で買うよと言って10円玉を差し出した記憶がよみがえった。先日年末の整理をしていた時、引き出しの隅から懐かしいこの紙片が出てきた。そこでカナダのユーコン準州に1インチ平方の土地を所有していることを思い出した。下の写真がその証書で、KLONDIKE BIG INCH LANDと言う不動産会社が発行したもので証券の所有者名が3人あるが最初の二人はSwigle兄弟で3人目が私という訳だ。証書には相続、譲渡が認める条項があるので法的に言ってもこの"DEED OF LAND"証書は私のものだ。その土地権利証が下の写真である。 (表面)(裏面)ユーコン準州(Territory)と言えばカナダでは13の州・準州のうち9番目の広さと言うから、大きくはないといっても日本全土の約1.28倍の広さで、現在住民は約3万4千人というから日本的感覚ではすべて勘が狂ってしまう。ユーコン準州の州都は下の地図で赤囲いの ”Whitehorse", 今回のKLONNDIKE社は上部に赤囲いした"Dawson"という町(村、在?)にあり、証書上では矢印で示されている。 話が長くなりそうなのでここで第一部を終わりにする。