水仙
昨日から我が家で春を告げる一番花の水仙が開花した。もちろん伊豆半島や房総半島では一か月以上も前から咲いているとの情報は入っているが、風吹きすさぶマンション8階の植え込みでは先々週の今冬いちばんの寒波を乗り越えてやっと春らしい日差しを感じ始めた。水仙の語は中国起源で水辺の仙人を意味するらしい。Narcissusは水仙属一般の名前だがギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する。多くの女神に言い寄られるが冷たく跳ね返す、そこで嫉妬した女神に呪われて水たまりに映った自分に恋してしまい、地下の世界に吸い込まれてしまう。美しいものには毒があるとは古来の格言。実際水仙はほぼすべての部位に猛毒アルカロイドを含んでいる。ニラと間違えて食べる人が絶えず、現在でも中毒事件が絶えないそうだ。 今日初めてテータテートが咲いた。園芸種だが花の形状からするとラッパ水仙の一種だろう。一般に水仙は30センチくらいの背丈があり、もっと大柄のものもあるが、テータテートは地を這うように下を向いているいているように咲くので小人が向き合ってひそひそ話をしているように見える。そこでフランス語のtete-a-tete, 英語で言えばhead-to-head (日本語では顔寄せて)からの園芸種名だろう。10年位前に初めて目にしたときすっかり気に入って植えた2,3株がいま植え込みのあちこちに広がっている。今日初めて3輪が開花した。