2010/11/04(木)14:08
「十五少年漂流記」 ジュール・ヴェルヌ
荒れくるうまっくらな夜の大海。
波にもまれながらただよう、いまにも沈みそうな船には、
8歳から14歳までの少年15人がのりこんでいた。
はげしい嵐とたたかい、船はようやく陸地にたどりついた。
そして、少年たちだけの冒険にみちた新しい生活がはじまった・・・。
十五少年漂流記角川文庫価格:420円(税込、送料別)
ちょっと童心にかえって名作モノを読んでみようかなーと思って選んでみました。
1888年出版ということは、もう100年以上も昔の作品なんですねー。
ご存知のとおり、15人の少年が嵐で無人島に流れ着き、二年間もそこで暮らすお話です。
しかしまあ何てゆーか、みんな落ち着いてましたねー。
泣き喚くシーンもないし、なんでこんなにみんな冷静なの??とちょっとビックリ。。
生きるためには仕方ないとは言え、フツーあそこまで落ち着いてらんないぞ??(笑)
上級生が下級生に勉強を教えたり、健康のためにレクリエーションをしたり、
冬に備えて燃料や食べ物の管理をしたり。
それに猛獣だっているんですよ??
そんなところでみんな仲良く生きていけたのは、
みんなの知恵と勇気と団結力の賜物なんでしょうねえ。
島(みんなは無人島に学校名であるチェアマン島と名づけた)に悪者が上陸してきた時は、
さすがにハラハラしました
人殺しもいとわないような人たちだったので、まだ子供であるみんながどう立ち向かっていくのか、
手に汗握りました。
でも味方になってくれたいい人たちも数人いたので、
なんとか無事、悪党どもを始末することができました。
そして悪党たちの船をもらって、陸地を目指して航海し、途中汽船に助けられて、
無事ニュージーランドに帰ることができたのでした。
めでたしめでたし
たまにはこういう子供向けの世界の名作とか童話を読んでみるのも、新鮮でいいですね。
★お気に入りの言葉★
・おそれずおこなえ。つねに努力せよ。つかれは有益である。
・どんな危険な状態におちいっても、秩序と熱心と勇気をもってすれば、きりぬけられないことはない。