2007/07/02(月)11:42
「ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち(四)」 塩野七生
紀元54年、皇帝クラウディウスは妻アグリッピーナの野望の犠牲となり死亡。
養子ネロがわずか16歳で皇帝となる。
後に「国家の敵」と断罪される、ローマ帝国史上最も悪名高き皇帝の誕生だった。
若く利発なネロを、当初は庶民のみならず元老院さえも歓迎するが、失政を重ねたネロは自滅への道を歩む。
そしてアウグストゥスが創始した「ユリウス・クラウディウス朝」も終焉の時を迎える…。
いよいよネロの登場です。
まあよくよく考えてみれば、この人も結局、可哀想な人ですね。。
一応、一所懸命、頑張った面もあるみたいなんですが。。。
印象としては、カリグラはお子ちゃまというカンジでしたが、ネロはお坊ちゃまというカンジかな。
ギリシアかぶれしすぎたのは、ローマ皇帝としてはちょっと失格だったですね。
個人として楽しむだけならよかったんですけどね。
それに、母親殺し、妻殺し、キリスト教徒迫害と、後世から見れば、非道なことをしてきたのもちょっと…。
結局いろいろあって、ネロは、「国家の敵」とみなされるようになり、自死に追い込まれます。
まだ30歳という若さでした。
後世、悪名高き皇帝の筆頭となってしまったネロは、
別に頭が悪い若者でもなかったし、決して暴君だとも思いませんが、
ただ性格や能力の面で、まだまだ未熟だったのかな??というカンジですかね。
やはり皇帝になるには、若過ぎたんでしょうねえ。。。
うん、やっぱりちょっとお気の毒…
ローマ人の物語(20)
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