2008/06/20(金)10:35
「小説十八史略 (六)」 陳舜臣 ~28~
今回は、第28章です。
太宗の時代になると、宋が中国を統一。(979年)
平和な時代が訪れ、経済も発展。
唐の都・長安では、日没になると坊門が閉じられ、大通りは夜間の通行が禁止になっていましたが、
宋の都・開封では、そのような禁令もなく、昼夜を問わず営業する飲食店もあり、
市民は自由に外出できた、といいます。
唐の時代までは、華やかなのは貴族社会まででしたが、
宋の時代になると、庶民文化が育つようになったんですねー。
経済の発展は、大事ですねー
北方にある遼や西夏という国も、宋に臣従します。
また宋は、文治主義をとっていたのも特徴です。
しかし、文官を優遇したので、優秀な人材は皆文官になり、軍人の質は低下する、という現象も。。
時代がすすむにつれて、歳出が増加となり、国政改革の必要に迫られた宋。
そこで登場したのが、王安石。
新法を作り実行しようとしますが、風当たりは強く、
のち、旧法・新法、両派の争いが続くことになります。
そして、宋を破滅に導くことになるのが、八代皇帝の徽宗。
この人は、政治よりも芸術大好きの人で、あんまり皇帝には向いてなかったようです。。。
この徽宗に仕えていた蔡京、童貫は、あの「水滸伝」にも出てくる人たちで、
「水滸伝」は、ちょうどこの時代のことをフィクションとして膨らませたお話、ということです。
ふーん、そうだったのか~。。
勉強のつもりで読んでいるこの「小説十八史略」も、残るはあと二章。
あと一息~
小説十八史略(6)