2010/03/11(木)12:09
「38口径の告発」 今野敏
深夜の歌舞伎町で、銃弾に傷ついた男が診療所に運び込まれた。
「犯人は、警官だ」彼らの残した言葉は、新宿署の刑事たちを激しく動揺させ、
やがて外科医・犬養を巻き込んだ事件へと発展してゆく。
警察小説の旗手が送る、傑作ハードボイルド。
38口径の告発 (朝日文庫)
祝!
復刊~!!!
いや~、嬉しいです(^_^)
待ってたんですよ、この本の復刊。
というのも、何年か前、敏様の「闇の争覇」という作品を読んだ時、
その本では脇役的位置だった犬養医師が主人公の「38口径の告発」という作品が
過去に書かれていることを巻末解説で知り、
ずっと読んでみたいなぁ~と思い続けてたんですよねー。
まさか本当に復刊するとは!!
いや~、めっちゃ嬉しいですー♪
ちなみに本書の初刊は、1995年のトクマノベルズです。
(その後1998年に幻冬舎文庫)
さて、本書の主人公は、新宿歌舞伎町の一角にある「梨田診療所」に勤める外科医・犬養和正。
歌舞伎町という場所柄、健康保険に入っていない不法滞在の外国人の患者も運び込まれますが、
犬養医師は、ケガ人、病人をみると放っておけない、まさに医者の鑑のような人物。
その梨田診療所に、ある日、銃で撃たれた不法滞在の中国人が運び込まれたことで、
犬養は事件に巻き込まれ…という話。
「闇の争覇」は、どちらかというと武闘色の濃いお話でしたけど、
本書の方は、極道の飼い犬になった悪徳刑事も出てくるし、
まさに刑事の鑑ともいえる真っ当な警察官も出てくる、という具合に、
かなり警察色の濃い話になってましたねー。
なので「闇の争覇」より面白かったです
犬養医師の息子・翔一くんもめっちゃ可愛いしー
この親子の会話、かなり笑えます(^_^)v
ホント、しっかりしてるよなぁ~翔一くん♪
「闇の争覇」ももう一度読みたくなりましたね。
とても面白く読めた一冊でしたー