2010/10/21(木)09:38
「Nのために」 湊かなえ
「N」と出会う時、悲劇は起こる─。
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。
台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。
努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、
夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。
すべては「N」のために─。
タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。
そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。
『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。
Nのために東京創元社価格:1,470円(税込、送料別)
う~ん、正直、今まで読んだ湊作品(「告白」「少女」「贖罪」)の中では一番面白くなかった。。。
出だしは良かったんですけどねー。。
今までの湊作品と同じようなモノローグ形式で、最初はスッと物語の中に入っていけたのですが、
第二章からその形式が変わり、話がだんだん尻すぼみになった気がします…。
ここまで話を引き伸ばす必要があったのか?ってカンジ。。
そういうわけで、後半はなんかグダグダした展開で、ちょっと退屈してしまいました
でも、文章は巧い方なので、なんとか最後まで読めましたけど。。
しかし、「Nのために」の「N」って結局…?
だってこの作品の登場人物、Nだらけじゃん!(笑)