2012/01/28(土)17:35
「オレたち花のバブル組」 池井戸潤
「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。
巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。
銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、
出向先での執拗ないじめ。
四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。
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「オレたちバブル入行組」の続編です。
今回も半沢が舌鋒スルドク社内にはびこる悪(?)に立ち向かいます。
伊勢島ホテルの再建を無理矢理押しつけられたり、
金融庁のオネエキャラ検査官・黒崎と対決させられたりと、何度も危機に陥りそうになって、
読者としてはハラハラドキドキな展開なのですが、
池井戸さんだから大丈夫だろう…と最後まで安心して読めるのがイイですね(笑)
今回はスッキリした結末とまではいきませんでしたが、
でも、現実には半沢のように上司に対して言いたいことを言うなんてことは難しいので、
「よくぞ言った!」と読んでいて楽しかったです(^_^)
しかし銀行って、融資した取引先のことはほとんどすべてを把握してるんですね。
オソロシや…
ワタクシ、銀行って何しているところなのか今までよく知らなかったんですが、
池井戸さんの本で銀行本来の業務というものを初めて知った気がします(笑)
なんていうかコワイ世界ですよね、銀行って。
奥が(というか闇が)深すぎる…
銀行員ってタイヘンなんだな~と思った次第。。(現実はどうなのかよくわかりませんが…)
半沢の奥さん・花が金融庁検査員に言った言葉、
「役人が威張る社会は滅びる」は名言だと思いました