タジタジ☆マハル

2012/11/30(金)20:16

「銀河英雄伝説 (10) 落日篇」 田中芳樹

読書/小説(601)

「皇妃ヒルデガルドばんざい!」 …新帝国暦〇〇三年、ラインハルト・フォン・ローエングラムは、身重のヒルダと挙式した。 全宇宙を支配する覇者の婚礼にふさわしく、 高官たちの祝福の歓声が新帝都フェザーンにひびきわたった。 これで無事、皇子が誕生すれば、ローエングラム王朝は平和と繁栄につつまれるはずであった。 だが、式も終わらぬうちにオーベルシュタインは意外な報告をもたらした。 惑星ハイネセンで反国家的暴動の発生! 「吉事は延期できるが、凶事はそうはゆかぬ」 ラインハルトは決然と起ち上がった…。 【送料無料】銀河英雄伝説(10(落日篇)) [ 田中芳樹 ] 価格:840円(税込、送料別) いよいよ最終巻。 あぁ終わってしまった…(涙) なんだか長かったようで短かった全10巻でしたね…。 なんていうか、人の生って儚いものだなぁ。。 二人の英雄ラインハルトとヤンが、戦争でではなく、 全く違う要因でそれぞれ短い生涯を終えてしまった…ということが、 なんとも皮肉というか哀しいというか。。 ラインハルトが亡くなった後のヒルダの言葉、 「皇帝(カイザー)は病死なさったのではありません。皇帝は命数を費いはたして亡くなったのです。…」 に涙ポロリです… あとに残ったヒルダ、ミッターマイヤー、ミュラー等はこれからいろいろ苦労がありそうですが、 でもきっとヒルダなら大丈夫だよね…(と信じたい) しかし、この巻で一番目立ってたのは、ビッテンフェルトだと思う(笑) オーベルシュタインとの大ゲンカとか、 最終巻にしてビッちゃんの魅力爆発!って感じでしたね! (いやもちろん今までも結構目立ってたけどさ…) ビッテンフェルト家の家訓、 『他人をほめるときは大きな声で、悪口をいうときはより大きな声で』って…ww ご先祖さまもビッテンフェルトと同じような性格だったんですね(笑) …っていうか、ビッちゃん、いつも声がデカイけど(笑) オーベルシュタインの遺言も笑えました。 最期までちゃんとワンコのことを気にかけてるオベ(笑) う~んオーベルシュタイン、最期まで謎な人だったなぁ~(^_^;) ユリアンは本当に成長しましたね! 立派にヤンの遺志を継いでる。 ただシェーンコップが…(T_T) シェーンコップには、ユリアン、カリンという若いカップルを横で冷やかしながら、 いいおじいちゃんになって欲しかったです。。 シェーンコップのような、殺しても死ななさそうなタイプの人間の死が、 なんだか一番ショックですよね。。 銀英伝、10年ぶりくらいの再読でしたが、やっぱり何度読んでも面白い! キャラクターもみんな魅力的だし、艦隊戦もとても臨場感があって迫力満点。 ワタシの中ではもう完全に殿堂入りの作品です 特に最後の一行 「…伝説が終わり、歴史がはじまる」 は名文すぎる…(凄く好き!) 今度は20年後くらいに再読してみようかな(笑) 外伝の方もこれからボチボチと再読していきたいと思います

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