2013/03/03(日)19:08
「覇王の家 (上)」 司馬遼太郎
徳川三百年…
戦国時代の騒乱を平らげ、
長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。
三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、
当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。
おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。
秀吉が天下を取ろうとしていた…。
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徳川家康が主人公の話です。
小説ではあるものの、家康という人物の考察本的な感じもしたかな?
しかし家康の性格って、本当に底知れない複雑さを持ってますよねぇ…。
持って生まれた性質もあるでしょうが、
人質生活などもあって、だいぶ苦労しましたもんね。
本当に腹の底が見えないお人だわ…。
でも家康は、家来に恵まれてますね!
まあ家康の方も家来には気を使ってるけど。。
たぶん家康のその用心深さ、律儀さ、正直さなどがすべて、
三河人の中世的な気質や形態にピッタリと合っていたから良かったんでしょうね~。
だから三河武士団は、家康を中心によくまとまっていたという気がします。
そして家康の信長への粉骨砕身ぶり。
これは見事と感心するしかない!
特に武田を滅ぼした後、
富士山見物をしたいという信長を接待した家康の心の砕き様は凄いですね!!
もう信長も大満足~♪
そうか。
本能寺の変の時、家康が堺見物をしていたのは、
その時の接待に対する信長のお礼だったんですね。ふぅ~ん。
そして本能寺の変後の脱出行も、これまた人に恵まれました。
同行者だった竹とか茶屋四郎次郎とか初めて知ったけど、
その人たちが実に機能的に動いたからこそ、無事国へ帰れましたもんね。
家康は本当に運がいい!
さすが家康、持ってるな~
この巻は、秀吉が天下を獲ろうとしているところまで。
下巻も楽しみ♪