2013/07/31(水)17:52
「凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂」 桜木紫乃
一九九二年七月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。
湿原の谷地眼(やちまなこ)に落ちたと思われる少年が、帰ってくることはなかった。
それから十七年、貢の姉、松崎比呂は刑事として道警釧路方面本部に着任し、
湿原で発見された他殺死体の現場に臨場する。
被害者の会社員は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。
事件には、樺太から流れ、激動の時代を生き抜いた女の一生が、大きく関係していた。
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次は何を読もうかな~と積読本を眺めていたら、
『桜木紫乃』という文字が目に入り、
あれ?この人ってこの間直木賞受賞した人じゃん?と気づいて、早速読んでみました(^ ^)
17年前、弟の貢が湿原で行方不明になり、
それがきっかけで警察官になった松崎比呂。
ある日湿原で鈴木洋介という青年の他殺体が見つかり、
その洋介が自分が青い目に生まれたそのルーツを知ろうとしていたことを知る比呂。
捜査するうち、十河キクという老女の存在が浮かび上がるが、
キクの過去を追っているうち、何かがおかしいと感じ始める…というストーリー。
終戦後樺太から引き上げてきたキクの過去と、
殺人事件を捜査する現在が交錯する構成なのですが、
う~ん、終盤はなんだか唐突な展開でちょっと戸惑ってしまいましたねぇ。。
ラストもなんかスッキリしなかったし。。
樺太から引き上げてきた人たちの苦労の部分は、
今までよく知らなかった北海道の歴史が垣間見えて興味深く読めたのですが、
捜査の部分はなんだかちょっと物足りなくて、中途半端な感じが否めませんでした。。
直木賞を獲られた桜木さんですが、
こういう警察ものはあまり得意ではないのかな??
と言いつつ、直木賞受賞作品を読む気もないのですが…(^ ^ゞ