2004/06/26(土)00:11
人材から見る、日本経済の強み
今日はインターンだった。
野村リサーチアンドアドバイザリーでのインターン。
会社の設立に携わっている。
とはいっても俺自身はまだたいしたことは
まったくしていないが。
現状では秘書くらいの役割(苦笑)
まあこれからさ。
俺以外の人は、30代から60代までと幅広い。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた社会人4人とともに
働くことで、普段聞けない面白い話が色々聞ける。
■
そこで面白い話を聞いた。
なぜ日本のビジネスは強いのか?
という疑問に答える一説で、なかなか興味深かった。
日本は有能な人材がほとんどビジネスに流れるから、
というのがその理由。
アメリカは、ビジネス、宗教、政治、軍事、学者
それぞれに有能な人材が分散しているらしい。
ただ、日本とアメリカの大きな違いは、
その有能な人材が流動しているかどうか。
アメリカは有能な学者が政治やビジネスに関わったり、
有能な軍出身者が政治家になり、国を動かしたりもする。
有能な人材は、どこに行っても有能だということだろう。
そしてそれをしっかり使える受け皿があるというのも
懐の深さというか、柔軟さであろう。
日本は市場間の流動性が非常に硬直的だ。
似たような市場はいいが、業界をまたいだり、
経済界から政治への転身も非常にハードルが高い。
■
そもそもこの話は、日本の政治家にはいい人材がいない、
という話から始まった。
硬直化した官僚的な政治の体制に、
わざわざ身を投じて国を変革しよう、
という若者がなかなかいないのだろう。
言うまでもなく、国支えているのは政治である。
いかに政治が2流だとしても。
誰かが変えなくてはいけない。
だけどその人材がなかなかいない。
やはりコストに対するリターンの薄さだろう。
政治を変革する能力と力があれば、
経済の世界では大成功を収めるだろう。
■
そこまでしてでも国を変えよう、
という人はいないのだろうか。
いや、おそらくいるんだろう。
俺が知らないだけで。
そんな若者達を、応援する仕組みがあったら
日本はもう少しよくなるかもしれない。
それも若者が若者を応援するだけではなく、
経済界で成功したり、金や人脈を持っている
人たちが若者を応援できる仕組み。
これを作るのは俺ではないと思う。
でも誰か作ってくれないかな。
それとももうあるのだろうか。
そんな日本の良心で、
国が変わっていったらわくわくする。