2006/02/19(日)12:37
瞑想!?妄想!?
ヨガライフが始まりました。
ビーというベルで起こされ、時計を見ると4時半。
ねむい・・。
外に出るとまだ真っ暗。
しかもデリーよりかなり北に位置するので、一段と寒い。
俺が通うアシュラム、ヨガニケタンまでは歩いて30秒。
門をくぐり、なんだか神聖な雰囲気のアシュラムの階段を上り、
瞑想を行う部屋へ向かう。
アシュラムの中は長期の人が泊まれるようになっているので、結構広い。
管理人のおっさんに聞いたら、
現在20人くらいは長期で泊まっているとのこと。
■
混んでるかなー、どんな人がいるんだろう、
と思って瞑想の部屋に入るといたのは3人。
少なっ(゜m゜;)
まあ多少時間に余裕あるしね。
これから人が来るのかな。
部屋は暗くて、あるのはちょっとした灯りが照らすくらい。
中は結構広くて、マックス40人くらいは入りそう。
しかし正直途方に暮れた。
3人はすでにあぐらをかいてぴくりとも動かず瞑想体制。
瞑想って何したらいいんだ!?
瞑想とはなんぞや、とか解説ないんだろうか!?
どきどきしつつ、手持ちぶさただから、
一応あぐらをかいて、周りの様子をうかがってみる。
みんな自分の世界に入っていて、質問とかしにくい空気。
もしやこのまま一時間か!?(・_・;
それはつらいなー。放置プレイだなー。
しかも体堅いからあぐらうまくできないんだよね。
前には、ターバンを巻き、白いひげの伸びまくったおじいさんが、
こっちを向いて置物のように座っている。
ポジション的に先生っぽい。
推定70,80才くらいか!?
しかしあまりにうごかない。
普通呼吸とかで肩とか動くよね!?
もしや本当に置物か!?
おじいさんの置物疑惑を考えてたら、
後ろのドアが開いて数人の人が入ってきた。
少し安心。
入ってきた人は前にある座布団みたいなのをとって、
その上にあぐらをかいた。
俺もそれにならって座布団に座ってみる。
なるほどね、ちょっとあぐらが楽になった
5時の瞑想の時間の頃になると、人は10人くらいになっていた。
でも来た人は座布団をとると、次々と瞑想体制に入ってゆく。
相変わらず静かで、人に話しかけられる状態ではない。
瞑想に対する一抹の不安。
■
そのとき置物かと思われたおじいさんが叫び始めた。
「オーーーーーーム」
正直びっくりした。
じいさん生きてたってのもびっくりだし。
それにならって周りの人も「オーーーーム」
と声を発して、あっという間に和音を奏でる。
声の集合はすごくきれいだ。
俺も便乗して「オー」と声を出してみる。
和音を一緒に作るのは気持ちがいい。
アカペラって気持ちいいんだろうな。
それを3回くらい繰り返すと、じいさんが話し始めた。
ムヒンドゥー訛りが激しい英語でもにょもにょしゃべるので、
解読はかなり困難。でもどうやら偉いじいさんらしい。
でも宇宙がなんたらとか、リラックスがなんたらとか
色々言ってる。
「ところで瞑想ってどうやるんでしょうか?」
その疑問は解決しないまま、
じいさんは5分くらい話し続け、
じゃあ始めましょう、といって瞑想体制に入ってしまった。
■
とりあえず俺も瞑想っぽい感じでやってみる。
今までのインド生活やら、これからのインドのことやら考えてみる。
今日は何しようかなーとか、リシュケシュはどんな街なんだろうとか。
これじゃあ瞑想っていうより妄想か!?
しかし、40分くらいしたら飽きてきた。
あぐらかいてる足もしびれてきたし。
薄めを開けて周りを見回すと。
じいさんも瞑想している。
でも、なんだかじいさんは不自然に傾いてる。
ん?
あれ?・・じいさん寝てない!?
カクカク船漕いでるよ(笑)。
じいさんは妄想どころじゃなくて睡眠かよ!(゜▼゜;
まあそんなこんなで瞑想も終わりました。
瞑想って何なんだろうか。
果たしてあのじいさんは何者!?
謎は色々残ります。
ヨガの時間まであと30分。
本場のヨガは楽しみ!