2006/11/15(水)14:16
【TAITANIKU】第1幕 乗り込み #1アリとキリギリス
TAITANIKUは、1998年9月6日に初演されたものです。
【第1幕 乗り込み】
博士:これから始まるストーリーの総合司会の「博士」です。皆さんも知っている方もおられますが、1912年タイタニック号は大西洋上で沈没しました。これは昨年映画においても上映され未だ長く上映されています。
しかし、これから始まるお話しは、もうひとつの「タイタニック」、いや「TAITANIKU号」が1998年9月1日、ドイツ・ブレーメンの港からタイタニク号がアメリカ・ニューヨークへ向かう、船底にある食料倉庫での話しです。
向こうからアリさんとキリギリスさんがやってきました。それでは、ちょっと2人の様子を見てみましょう。
アリ:みさなんこんにちは。僕は、今日、僕のライバル・キリギリスさんと一緒に仲直り100周年記念の旅行に行くことになりました。・・・え~!僕とキリギリスさんとどんな仲かって!は僕とキリギリスさんとはあのイソップ物語のお話しで有名な・・・ほら、
(音楽を流しながら)
アリ:あの僕が暑い夏でも一生懸命働いているのにキリギリスさんなんか遊んでばかり・・・
(キリギリス登場)
キリギリス:アリくん、アリくん。何やっているの。こんないい天気に働いてばかり。一緒に歌おうじゃないか。遊ぼうじゃないか。
アリ:何言ってんだよキリギリス君。寒い冬に備えなければ・・・寒い冬に困ったキリギリス君をは助けてたのは誰だよ・・・
(すぐに舞台そで・上手に引き下がり、食料を運ぶ)
キリギリス:やあ、アリ君。あのときはありがとう。まあ、それは別にして今日から一緒に楽しい船の旅をしようぜ。・・・あれー!アリ君!!どこに行ったの?
(少し間をあけて。アリがせっせと荷物運びをしている。その中に浮き袋が入っている)
キリギリス:いや~!アリ君は働き者!!もう食料の準備なんかしちゃってる。それじゃ、僕も手伝おうかな。・・・いや待てよ。・・・ここは働き者、アリ君にまかせるとするか。
(舞台そで・下手に引き下がる)
博士:やっぱりキリギリスくんはアリくんの手伝いもしないで遊んでばっかり。また、悪いことでも起きなかったらいいんですがね。おや、向こうから猿くんとカニさんが手をつないでやってきてましたよ。・・・ 猿君、カニさんもタイタニク号で旅行に出かけるのかな?
[つづく]
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