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カテゴリ:「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら、 わかりやすく紐解いていきたいと思います。 ぜひ身近に京都を感じてください。 今回のテーマは「着物のマナー」です。 ・着物は、女性らしさをアップするアイテムどすなあ。 ・着物のマナーには、美しい立ち居振舞いも大切どす。 ■ 着物は、女性らしさをアップするアイテムどすなあ。 着物を着ると、自然と背筋が伸びて姿勢が良くなり、なぜか行動まで上品になると思いませんか。 しかし、気持ちだけ上品にしているつもりでも、つい洋服のときのように行動してしまうと、品がないように見られてしまいがちです。着物を着たときには、それにふさわしい立ち居振舞いが必要。 洋服と同じように動いてしまっては、せっかくの着物の良さが引き立ちません。 例えば、つり革を持つときや電話をかけるとき、髪のほつれを直すときなど、着物の袖からにょきっと二の腕を見せてしまうのは、美しい動作とはいえません。 そんなときは、袖口を軽く手で抑えるようにすると美しく見えます。 友達に手を振るときでも、腕を高く挙げて振ってしまっては、せっかくの着物姿もイメージダウン。袖口を軽くつまみ、顔よりも下で手を振るなど腕をなるべく出さないようにすれば、奥ゆかしさを感じる仕草になります。 また、荷物はなるべく左手にまとめて持つのがコツ。 これはいざというときに右手があいていると、風で裾がひるがえったりしたときに、右手で着物の合わせ目をおさえられるからです。 着物はちょっとしたことで、グッと女性らしさをアップすることができるアイテム。 「着る」のではなく、動作も含めて「着こなす」ことを心掛けて、着物を着てみてはいかがでしょうか。 ■ 着物のマナーには、美しい立ち居振舞いも大切どす。 マナーとは行儀作法のことをいい、相手の方に失礼のないようにすること。しかし着物の場合、失礼にならないようにするだけでなく、やはり美しい身のこなし方も必要です。 しかも美しい動作は、大切な着物を汚さなくて済むことにもなるのです。相手先へ訪問したときに和室へ通されることもあります。 和室では立つときや座るときなど、一段と立ち居振舞いを美しく見せたいものです。 例えば畳に座るときは、袂が広がらないようにつまんですっと下へ下がるように座ります。そしてこぶしひとつ分膝を離して座ると楽で、美しい座り姿にもなるようです。 また立ち上がるときには、片方の足首を少し立てた状態で腰をいったん足首の上に落とし、右手で裾が開かないように添えて立ち上がると、スマートな印象を与えます。 足がしびれてしまった場合は、足首の上に腰を落としたときに、しばらくじっとして治します。しびれること自体は恥ずかしいことではありません。ただし、足元がふらつかないように、ちゃんと治してから立つようにしましょう。 ちなみに「しびれ」は、昔武士達が正座をして談合するときにも当然ありました。足がしびれていると突然立って相手に斬りかかることは出来ません。そのためしびれは、相手に敵意のないことを示し、安全を保証する手立てになっていたそうです。 美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら はんなりとした時間を過ごしてみませんか。 宇治茶 伊藤 久右衛門 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.01.26 08:15:06
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