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カテゴリ:癒やしの島 HAWAII 情報
愛の贈り物・レイ(Lei)
「ハワイの心」を表現するレイ ホノルル国際空港に到着すると、出迎えの人がいい香りのする花々をつなけた花飾りを首に掛けてくれ、そして頬に軽くキス。この花飾りは「レイLei」と呼ばれていて、レイ&キスはハワイならではのウエルカムの表現である。 ハワイの人々は子供のころからレイの作り方を学び、洋服を着るようにごく自然にレイを身に着ける。誕生日や卒業式、結婚式といったアニバーサリーのお祝い、そして亡くなった人への弔いなど、さまさまな場面にレイを贈り、そして贈られる,まさにハワイの人々の生活に密着した存在なのだ。 レイとフラのかかわり 伝統芸能・フラにおいても、レイは切っても切れないかかわりをもつ。 フラにおいては、曲によって用意されるレイが異なる。なぜなら、フラの踊りにはさまざまな物語が展開し、その題材をレイに例えるからだ。 例えはマイレの葉には神が宿るとされるので、神を称えるフラには欠かせない素材。また身に着ける花を恋人に例えて、彼(彼女)への想いをレイに託して踊ることにより、曲のもつ本来の意味を観る者に深く訴えることができるといった具合である。 また古典フラにおいてはおもにグリーンレイを身に着けるが、その葉を採集するためには、たいへんな労力が必要となる。ダンサーはまず、山々に挨拶をし、葉を採ることの許しを神に祈り、それから山へ入る。もし天候が変わり、雨や風が吹き始めたとしたら、それは神が葉を採ることを許可していないのだと考える。 つまり彼らにとって、レイは神そのものであり、崇拝の対象なのだ。 さまざまななレイ レイの代表格といえは、美しい花々を使ったフレッシユレイだろうが、それ以外にもさまさまな素材を使ったレイがある。 グリーンレイ 樹木の葉や草を使うレイは、古来、ハワイの神聖な踊りや詠唱のなかで、神々への奉納物として使われてきた。つまリグリーンレイこそ、本来のレイの姿だといってもいい。代表的なグリーンレイとしては、マイレ=Maile、リコ=Liko、パラパライ=Palapalaiなど。 なかには山中に分け入らないと採集できないものもあるが、ラワエ(またはラウアエ=Lauae)というシダの一種は、ショッピングモールの植え込みなどでもよく目にすることができる。 木の実のレイ 本の実もレイの素材としてポピュラーだ。ホテルの男性スタッフらが身に着けていることが多い。代表的な木の実はククイという木になるククイナッツ。ククイの実は桃の種によく似ており、その殻の中にあるナッツを加工したものだ。 小豆より若干大きめのウィリウィリも一般的。アラモアナ公園などにもよく落ちていて、実の色は小豆色、朱色、そして大豆と同じ色の3種類がある。 貝殻のレイ ハワイ全島ではさまさまな貝が採れ、その殻を使って美しいシェルレイが作られる。とくに貴重とされているのがニイハウ島産のシェルレイ。これは2~ 3 mmという極小の貝殻を何千、何万と採集し、同じ大きさの粒をそろえ、約120~ 130cmの長さに細工をしなからつなけていくという、気が遠くなるような作業の末に完成する。 貝殻の採集だけで1年以上、完成には数年もかかるので、価格も数千ドルの値札が付けられることが稀ではない。 羽毛のレイ ビショップ・ミュージアムヘ行くと、ハワイ固有の鳥の羽を利用して作られたケープやレイなどが展示されている。これらの羽毛の装飾品は、王族たちだけが身にまとうのを許された神聖なもの。一般人にはタブーとされた。 何千、何万という羽毛を使うため、現在では職人の数もごくわずか。作るのにたいへんな労力を要するフェザーレイが高価なのは言うまでもない。 リボンのレイ 近年、人気が上昇しているのが、色とりどりのリボンを使用したレイ。素材となるリボンは色や形の選択余地が広いので、バリエーション豊富なレイができるのが魅力だ。 参考文献 ハワイ州観光協会 go-hawaii オアフ観光協会 visit-oafu welcome to hawaii Hawaii-ai ハワイ州観光局/ビッグ・アイランド観光局 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.01.28 07:12:01
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