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カテゴリ:「京」ものがたり
もうすぐゴールデンウィーク後半戦。ご予定をたてておられる方も多いはず。
私は5月1日~4日まで行われる「千本ゑんま堂大念佛狂言」に2008年に出かけました。 ゑんま堂は平安時代初期にあの世とこの世を行き来したと伝えられる小野篁(オノ ノタカムラ)が閻魔法王をお堂にお祀りしたのが始まりとされ、平安中期に定覚上 人が引接寺(インジョウジ)というお寺として開山されました。 この定覚上人が布教のために念仏法会を始めたことがゑんま堂狂言の起こりで京 都に伝わる三大念佛狂言(他に壬生寺・嵯峨清凉寺)のなかで唯一台詞(セリフ)の ある有声劇が特徴です。 昔この辺りは葬送の地、蓮台野との境で、台詞を発するのも死者に語りかけ供養 した名残と伝えられています。 公演中最初に演じられるのが「えんま庁」という演目でご本尊閻魔法王への奉納 、感謝を表すとされておりますが滑稽な場面も多く笑わせてくれます。 最終日の最後の演目が「千人切り」。 この狂言はゑんま堂大念佛狂言の教えを伝える演目でカラス役を除く演者全員が 面をつけずに演じ、後半には本堂の閻魔さまにお参りし念仏を唱えて堂内を回り ます。 また劇中で使われる金剛杖をあててもらうと無病息災といわれ多くの方が列をつ くられます。 野外観劇のこの狂言、ご覧になる方は天気予報の確認と共に今も催うされているかの確認もどうぞお忘れなく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.05.01 08:02:37
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