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2014.06.03
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その1から続く

マウナ・ケアの天文台

 天体観測を行うには晴天率が高いだけでなく、大気が安定していることが大切です。星が瞬くのは美しく感じられますが、これは大気の乱れによるものですから、超高性能の天体望遠鏡では大きな障害となります。マウナ・ケアの標高は4200メートルを超えますから、空気が薄く、星の光りを受け取りやすいというメリットもあります。ただし、山頂のコンディションがどれほど良くても、山麓に大都市があると、町の明かりが干渉して夜空が十分に暗くなりません。しかし、ハワイ島には大きな町がなく、最大の町であるヒロも雲海の下にあることが多いので、地上光の影響をほとんど受けることがないのです。加えて山頂まで車道があり、アクセスも悪くありません。
 このようにマウナ・ケアは天体観測に要求される条件をことごとく満たしているため、世界各国が競ってここに天文台を建設してきました。1960年代から始まった天文台の建設の結果、今日では13もの天文台が稼働中です。

 今年のマウナ・ケアはずいぶん雪が多かったようです。ハワイの気候は少しずつ寒くなっている気がします。安定した貿易風のおかげで高所の晴天が約束されていたマウナ・ケアの山頂付近なのですが、ここ数年は曇天が増えているとのことです。世界的な気象変動の影響を、絶海の孤島であるハワイ諸島も受けているということかもしれませんね。
 とはいえ、いまでも地球上でもっとも天体観測に適した場所のひとつであることに変わりありません。ここには1968年に最初に出現した口径わずか60cmのハワイ大学の天体望遠鏡を皮切りに、70年代以降に建設されたハワイ大学の第2天文台、カナダ・フランス・ハワイ大学連合、イギリス・オランダ・カナダ連合、イギリス、カリフォルニア大学、アメリカ国立天文台、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・チリ・アルゼンチン・ブラジル連合が作った口径8.1mのジェミニ天文台、NASAの赤外線望遠鏡、オーストラリア、それに日本のすばる天文台など、13の天文台が軒を並べています。なかでもケック天文台の望遠鏡は口径10mもあります。ただし、この望遠鏡は単体ではなく、36個からなる6角形の鏡の集合体なのです。
 では、単体の鏡で世界最大のものはどれか? それは日本のすばる天文台にある望遠鏡で、口径が8.2mあります。ただし、これほど巨大になると、自らの重みで歪みが生じてしまい、高度な観測には耐えられません。そこですばるの主鏡には厚さを押さえた鏡が使われているのですが、そのままではたわみが生じるため、アクチュエーターという電子制御されたつっかえ棒のようなものを261本もレンズの下に張り巡らせ、一枚のレンズを支えています。
その3に続く







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最終更新日  2014.06.03 08:32:01
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