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2015.03.31
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(4-1より続く)
レイの編み方・かけ方

 レイはかける部位によってそれぞれ呼び方が決まっています。
★頭につけるレイはレイ・ポ・オ、
★首にかけるレイはレイ・アー・イー、
★手首につけるレイはクーペ・エ・リマ、
★足首につけるレイはクーペ・エと呼びます。
 レイの編み方には、素材をねじりながらつなげるウィリ、針と糸を使って花を結ぶクイ、針や糸を用いずに編みこむヒリ、羽毛を使うとき、逆立つように縫うフムパパ、包むようにして縛りつけていくキープウ、数種類の葉や花を使って三つ編みにしたハクなどがあります。この他にも、帽子や服を飾り立てるプア・オーモウ(コサージュ)のようなものなど、多くの種類が考案されました。
 首にかけるレイはネックレスのように首を末端とするのはなく、首の部分が中央に来るように、前後に垂らします。妊婦の場合は環となっていないレイを使用します。相手の首にはかけず、手渡しが基本です。環状のものは赤ん坊の臍の緒にまきつくという言い伝えがあるためです。
 花の種類にもTPOがあります。たとえばプルメリアは本来、葬式などに用いるものです。観光客に贈ったり、アウアナ・フラで使用することはありますが、結婚式や受勲式などで用いません。同じようにタコノキ(ハラ)を用いたレイは悪いことが起きるとされ、お祝い事(慶事)には用いられません。

各島のレイ
 20世紀に入ると各島にシンボル・レイが誕生しました。
★カウアイ島は紫のモキハナ、
★オアフ島はイエローオレンジのイリマ、
★モロカイ島はシルバー・グリーンのククイ、
★ラナイ島はゴールドのカウナオア、
★カホオラヴェ島はシルバー・グレーのヒナヒナ(*1)、
★マウイ島はディープピンクのロケラニ(ダマスク・ローズ)、
★ハワイ島は赤いオヒア・レフアです。
ちなみに、ニイハウ島は植物ではなく、ププと呼ばれる白い貝となっています。各島を象徴するレイを編むときは、これらの花や貝を用います。
*1 ヒナヒナのレイには2種類あり、パイナップルの仲間のスパニッシュ・モスを用いる場合と、ビーチ・ヘリオトロープが用いられる場合とがあります。レイに用いられる主要な植物

イリマ
  山吹色の花はカメハメハ王朝ではとくに珍重されました。半神マウイが怪物を退治して母である女神ヒナを助けたとき、ヒナはその喜びを表すためにイリマでレイをつくり、自らを飾ってマウイに感謝の意を表したという神話や、森やフラの女神として知られるラカがイリマに姿を変えたという話などが残されています。黄色の花は時間とともに山吹色からオレンジ、赤へと変化します。イリマのレイには、「あなたを誇りに思う」という意味があります。この花のレイは妊婦に渡すレイと同じく、環状のものではなく、開いたものをかけるべきだとする人もいます。イリマは花冠が小さく薄いので幾重にも回してかけられることが多いのですが、90cmほどのレイでおよそ700本もの花が必要となります。また、花はすぐに色を変えることに加え、短命でもあるので、早朝に摘んで暗箱に保管し、使用する直前に取り出すなど、他の花のレイに較べて多くの手間がかかります。
(4-3
へ続く)





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最終更新日  2015.03.31 07:16:01
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