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ロンドン、ウェストミンスターの国会議事堂前で、4人が死亡し、40人以上が負傷するという痛ましい事件があった。この事件は様々な意味で、自分にとっては衝撃的だった。かつて、英国財務省で勤務していた頃の2005年7月7日、ロンドンで50人以上が死亡する連続爆破テロがあったが、それを思い起こさせる光景である。
https://plaza.rakuten.co.jp/takadahmt/diary/200507070000/ テロが、議会制民主主義発祥の地であるイギリスの国会議事堂で起こされたのも極めて象徴的であり、まさに民主主義への挑戦に他ならない。何より、事件の場所となったWestminster Bridgeは、職場であった英国財務省から歩いて数分もかからない至近距離である。英国在住中、何十回もこの上を通り、昼に、夜に、橋の上からテムズ川沿いの眺めを楽しんだものだ。もちろん自分だけではなく、ロンドンを一度でも訪れた人の相当の割合が、この橋の上を歩いたはずであり、もしその時自分がそこにいたら、という戦慄が走ったであろう。銃や爆弾ではなく、誰でも容易に利用できる乗用車がテロの道具となりうる今、絶対の安全というものはもはや存在しないのかもしれない。それでも、ロンドン市長のカーン氏が述べたように、「ロンドンの人々は決してテロに屈しない」(Londoners will never be cowed by terrorism)との精神が堅持されることを望みたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 24, 2017 06:59:09 AM
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