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日英行政官日記 (旧 英国日記帳)

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Aug 18, 2017
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カテゴリ:カテゴリ未分類

Arpège(アルページュ)というレストランでランチをいただいた。

ここは非常にユニークなレストランである。というのは、パリで10軒しかないミシュラン3つ星の一つであるのみならず、野菜専門のレストランだからだ。

シェフのアラン・パッサール氏は、1986年にArpègeを開店し、わずか10年後の1996年に3つ星まで昇りつめた。彼は肉料理を得意としていたが、2001年に突然、野菜専門のレストランに転向する。これは、フランス料理界に大きな衝撃をもたらしたという。肉料理はフランス料理の根幹であり、それを否定することは、フランス料理自体を否定するといっても過言ではないからだ。だが、Arpègeは3つ星を維持し、現在に至るまでそれを保っている。果たして、肉を使わない3つ星料理とはどのようなものなのか、興味があった。

Arpègeは3つ星としてはこじんまりとした店構えだが、ルネ・ラリックのクリスタルが壁面の装飾に使われ、優美な雰囲気だ。テーブルの上には、あらかじめミニトマトが転がっており、飾りであるとともに、つまんで食べられるようになっている。このレストランは自家菜園を持っており、料理に使う野菜もそこから供給するこだわりぶりだ。







アミューズ・ブーシュ。各種の野菜を使ったカナッペ。


コースメニューの最初の一品は完熟したメロンとモッツァレラチーズのサラダ。なるほど、チーズは肉のように噛み応えがある。



次から次へと、趣向を凝らした料理が運ばれてくる。一部、海老やアンチョビを用いた料理はあるが、肉は全く無く、あくまで主役は野菜だ。だが、フランス料理らしい凝った味付けもあって、物足りなさは感じない。それどころか、最終的に皿の数を数えたところ、何と16品。ランチ専用の、最もリーズナブルなコースでさえ、この充実ぶりだ。ディナーのグランド・メニューは果たしてどんなものなのだろうか。


ビートルートを使った「寿司」


じゃがいもを麺状にしたパスタ


スペシャリティのクロック・ムッシュー(ホット・サンドイッチ)


すっかり満腹になって、店を出る。野菜だけで勝負して、最高峰の3つ星を維持する店の実力を体感した。






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Last updated  Sep 10, 2017 02:00:26 AM
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