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日英行政官日記 (旧 英国日記帳)

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Oct 8, 2017
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カテゴリ:カテゴリ未分類

週末を利用し、一泊でリヨンを訪れた。リヨンはフランスではパリ、マルセイユに次ぎ3番目に人口の多い都市である。南フランスへ行く時などに通過したことは何度かあるが、この街自体を訪れたことはまだ無かった。

 

リヨンにはパリからTGVで2時間程度で着く。フランスの地方都市の多くは、徒歩だけで充分周れるが、ここでは少々難しい。インフォメーション・センターで購入できるLyon City Cardは、市内の公共交通機関及び、ほぼ全ての見どころ、さらには遊覧船までが無料となり、非常に便利かつお得だ。

 

リヨンの市内には、ローヌ川とソーヌ川の2本の大きな川が流れている。ソーヌ川を越えると旧市街で、「ブション」と呼ばれるリヨン独自のビストロが並び賑わっている。リヨンはフランスを代表する「食」の街としても知られており、それもこの旅の主要な目的の一つだ。


ソーヌ川。川沿いでピクニックをする人達も。


川の向こうの丘の上には大聖堂が聳え立つ


旧市街。「ブション」と呼ばれるビストロで賑わう。


最初に、「映画・ミニチュア博物館」に入る。歴史あるリヨンの街にしては意外な博物館のようにも思われるが、映画の発明者であるリュミエール兄弟が世界で最初に映画を撮影したのも実はこの街である。

 

中には、様々な映画、特に特撮映画に使われた衣装や小道具が数多く展示されている。世代的に、これまで見てきた作品のものが多く、感慨深い。衣装等は、近くで見ると案外、安っぽいものが多いのだが、劇中でそれを感じさせないのは映像の技術だろう。


「マトリックス」の絵コンテ


「Lord of the Rings」に使われたオークのマスク


圧巻は、全長3メートル近いエイリアンのロボット。コンピュータ・プログラムで数十種類の動きができるようになっており、実際に動く様子を見ることができる。


博物館には、館長が作った様々なミニチュア・セットも展示されている。このスーパーマーケットのミニチュアも全長数十センチの小さな箱だが、非常にリアルだ。


 
ケーブルカーで上った丘の上には大聖堂が建つ。その付近からは、リヨンの街が一望できる。



 リ
ヨンはローマ時代から栄えてきた都市であり、当時の野外劇場もその姿を留めている。



リヨンは「食」の街だけあって、ミシュランの星を持つレストランも多い。ディナーは、1つ星のレストラン、Jeremy Galvanでいただく。ここは星付きとしてはかなりリーズナブルだ。コースはお任せで、さらに各料理に合わせたグラスワインが付いている。

 

旬のセップ茸を使った前菜。キノコ型の皮の中に、刻んだセップ茸とクリームが入っている。これは絶品。



メインの仔牛のソテー。



客の誰かが誕生日だったらしく、サプライズでそのお祝いがなされ、全員にサービスの一皿が振舞われる。コースは全体として「森」をイメージしており、このタルトも、巣の中の鳥の卵のようだ。



リヨンの夜景


 
翌朝、ソーヌ川沿いのマルシェ(朝市)を見物する。地方都市らしく、パリのマルシェと比べても、ほのぼのとしている。焼きソーセージや、さらには、揚げたカエルの脚(カエルはフランスでは食材となっている)まで売られている。このマルシェは川沿いにあるため、買ったものをすぐ、橋の上で川を眺めながら食べることができる。

カエルの脚の唐揚げ。味、食感はチキンに近い。



 リヨンで
何といってもよく知られているのは、リヨン出身の偉大なシェフ、ポール・ボキューズの名を冠した、ポール・ボキューズ市場だ。ビルのフロアの中に、おびただしい食材店が並ぶ。街中のマルシェに比べると高級感があり、日本のデパ地下をも思わせる。多くの食材店は、その場で食べることもできるようになっている。

 
モダンな市場の入り口


向かいの建物の壁には、巨大なポール・ボキューズの絵が。


市場の中には様々な食材店が。名物のリヨン・ソーセージも数多く売られている。


生牡蠣の季節に入り、牡蠣を売る店も多い。目の前で殻から剥いてくれた新鮮な生牡蠣をいただく。



ここでは、生雲丹も食べさせてくれる。雲丹に関しては日本の方が上かもしれないが。



 
サーモンも美味しい。添えられた大粒の塩には旨味がある。



 
食事の後は、遊覧船でソーヌ川沿いを巡る。Lyon City Cardで無料となる。

 

ソーヌ川とローヌ川の合流地点は再開発された区域で、現代的な建築が並ぶ。



 

滞在の最後に、織物博物館を訪れる。絹織物はリヨンの伝統産業だ。見学していると、突然フランス人に呼び止められる。メジャーなテレビ局、France 2の記者で、インタビューを申し込まれた。日本人の見学者は珍しいため、興味を持たれたのだろう。インタビューでは、この織物博物館はそれほど有名ではないのに、なぜ来たのか、といった類のことを聞かれる。自分から、リヨンは織物産業で知られており、日本人は織物に興味を持っている―なぜなら、日本にもその文化と歴史があるからだ、という趣旨のことを答えると、先方は非常に満足したようであった。テレビカメラも回っていたが、この映像が放送されたのか、いつ放送されるのかは分からない。後から調べたところによると、このリヨンの織物博物館は閉鎖されることになっていたが、最近、閉鎖を免れることが決定されたらしい。その関係で特集番組を作っていたのかもしれない。まさか、自分の発言が博物館の存続に一役買ったわけではないだろうが。






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Last updated  Oct 15, 2017 10:30:19 PM
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