いかすラベル
POSではないEOSでもない解像度の高いデータをもらって、6月の園芸植物をどう仕掛けていけば良いかを考えていたらば、あれ?と気が付いたのが食虫植物。お祭りヒヨコと思っていたら、どうも違うターゲットが隠れているようです。なんだかんだと探していたら、このラベルが実はただ者ではなく、全力投球で作られているというパワーを秘めていて・・・。写真の下に書かれてる ワナ式 という文字。この唐突なでかたがすごいです。突き抜けてますよ。360度回転。おそらくこの単品だけではなく、他の食虫植物のラベルには 粘着式とか落とし穴式とか書かれているはず。レジストマーク付けて、虹色の背景配色は色気が欲しいという強い願望が込められており、しかしその表現手段はフォトショップ(画像処理ソフト)の標準設定されているグラデーションフィルタの安直さ。植物背景は単色ベタ塗りの切り出し合成との組み合わせというお粗末さでありながら、異形ラベルに込める「熱い」ではない暑苦しい思い。そしてこのディオネアに咲く花まで見せてしまうと言う保険がけと意欲。これは自分の中での金字塔的ラベルです。運動会の行進の時、手足が一緒に出るぎこちない動きをする奴が混じっていますけど、本人は一生懸命なんですよね。でも、意識するほどに動きは余計におかしくなっていく。赤信号で停車している時、頭に「ワナ式」という文字がフッと浮かんでしまう。トイレでシンクから放水している時とか、裏返しになった靴下を直す時、自販機でつり銭が落ちてくる時に浮かんできます。 西暦2013年というSF的世界で、ニュー ネクスト ニッポン ノリモノ とかいうCMコピーが痴呆に見えるセンシティブなラベルです。