高尾天狗の山歩記（やまあるき）

１２月３１日～１月３日に高尾山薬王院を参拝した初詣での人出が、前年比２万１３５３人増の７万７３９３人に上ったことが、高尾署のまとめで分かった。フランス・ミシュラン社が昨年発行した日本の観光ガイドブックで、高尾山が最高位の「三つ星」に輝いたことなどから人出の急増につながったらしい。

　１日未明、高尾山のふもとにある高尾登山電鉄のケーブルカーの駅前には、山上で初日の出を見ようという客の長蛇の列ができた。裸電球の照明が設けられたハイキングコースも、山頂を目指すグループで埋まった。同電鉄によると、正月三が日のケーブルカー、リフトの乗降客数は合計で前年比５％増の９万１２６０人だった。同電鉄の押田秀雄・運輸課長は「初日の出を見た後、（ケーブルカーなどを使わずに）１分間当たり約１００人が歩いて下山していた。かなりの人出だと実感した」としている。

（2008年1月8日 読売新聞）