他界のお気楽アナザーワールド

他界のお気楽アナザーワールド

♪詩(私が作ったものでおじゃる)


「パラレル」 

大丈夫よと答えた後で
しっかりつまずき照れ笑い

コップがあればひっくり返すし
ほらほらテーブル水浸し

まったくおかしな君だから
まじめな顔して
好きだと言えない

だから
風になって
耳打ちしようか
ときめく心のつぶやきを

風にのせて
とどけてみようか
夢の続きのラブソング



ごめんなさいって謝りながら
くるくる瞳が笑っているよ
さすがの僕もおかしくて
いっしょに吹き出す春の午後

まだまだ幼い君だから
いつでもパラレル好きだと言えない

だから
風になって
飛んで行きたいな
君の佇む浜辺に

波になって素足の君と
子どものように遊びたい

そして
夕陽になって
白いその頬に
やさしく薔薇をそえるんだ

君よ早く大人になって
僕の胸に駆けてこい

la la la la la la la・・・・・
wohu lady parallel-lady
wohu lady little little-baby




「夏の夜の風景」

夏の夜の浴衣の笑顔
赤い鼻緒の白い足
速く遅く回り灯籠
涼む川のせせらぎよ

さよとせかす稚児の指
まみに辛き仰ぎ
浅く深く震える川面
映る万華の戦

笹のふれ合う風の音
寄せる柔な唇
近く遠く子供らの声
甘い香り綿菓子

夏の夜の髪飾り
空に咲くよ花火
強く弱く握る手のひら
熱くかかる吐息



「遠くで眺めるあの子はかわいい淫乱娘」

遠くでながめる
あの子はかわいい淫乱娘

あんな女と人は言うけど
あきらめないのが男らしさ

どこといって
とりえはないが
恋する気持ちは
一人前

遠くで微笑む
あの子はかわいい淫乱娘

あんな女とわかっちゃいるけど
あきらめないのが男らしさ

どこといって
とりえはないが
恋する気持ちは
一人前

恋する気持ちは
一人前



「僕の部屋」

君の贈り物の
目ばかり大きなおかしな人形
すきま風にゆらゆら
ぼくの部屋

昨日食べたラーメンの
鍋やら箸やらおつゆが
ちっちゃな机の上に
ぼくの部屋

君に出そうとした
手紙の書き損じが
くずの山になっている
ぼくの部屋

冬編

こたつもない四畳半
布団と毛布にくるまり
たばこぷかぷかふかす
ぼくの部屋

夏編

扇風機もない四畳半
窓とドアを開け広げ
うちわぱたぱたあおぐ
ぼくの部屋





「薄暮視」

初めて会ったあの日の
子どもみたいな横顔
小さく揺れるまつげの
素直な瞳

君は僕の話に
時々うなずくだけで
自分のことはちっとも
話してくれなかった

もう一度だけ会いたい
もう一度だけでいいから

初めて会ったあの日の
君はきれいだった

ahahahah・・・
wuwuwuwuwu・・・


最後に会ったあの日の
君は大人の顔してた
小さく震える肩先
白い襟足

寂しそうな顔して
かすかに微笑む
紅いマニキュア口紅
銀色の指輪

もう一度だけ会いたい
もう一度だけでいいから

最後に会ったあの日の
君はきれいだった

今でも覚えているさ
薄暮の季節を

ahahahah・・・
wuwuwuwuwu・・・




「○○年度卒業生に捧ぐ」

一人で歩けば しんどい道も
みんなで歩けば なんとか行ける

一人二人と 仲間が集まれば
へたくそな歌も 何とか聞ける

いつか 僕たちは大人になるのさ
だから この時を 大切にしよう



一人でさみしい こんな日は
子供のころを 思い出す

怒ると怖い いがぐり先生や
いつもにこにこ おばちゃん先生

いつか 僕たちは大人になるのさ
だから この時を 大切にしよう

いつか 僕たちは大人になるのさ
だから この時を 大切にしよう



「朝のくちづけ」

君がカーテンを引くと
朝の陽が部屋の中へ

布団の中でうなる僕に
早く起きてとハミング

朝の空気はうまいと
たばこを一服
プカリプカリ

君の得意なハムエッグ
僕の大好きな焦げたトースト

朝から君が好き
鏡を覗いて
歯ブラシくわえて
新聞を読んで

lalala・・・・

朝の空気はうまいと
たばこを一服
プカリプカリ

そろりそろりと
君に近づきめかくし
驚いて怒って
ふくれて

朝から君が好き
君の唇
真っ赤なりんご
朝の口づけを

lalala・・・・



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