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2019.07.20
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カテゴリ:ラノベ
読み返すと止まらなくなる『銀河英雄伝説』、2巻目が終わった。ここまでの感想を書いていこう。



銀河英雄伝説(2) 野望篇 (MAG Garden NOVELS) [ 田中芳樹 ]

この巻は野望篇とタイトルを打ってる。たしかに野望要素もあるけど、そんなんどの巻もラインハルトの野望要素があるから、僕の中では「内乱篇」とでもいう感じで考えている。

内容的に、帝国側では皇帝亡きあとの権力闘争が始まり、賊軍との戦いが描かれる。
この巻、ラノベ調の表紙ではキルヒアイスが描かれているが、キルヒアイスの全盛期はまさにこの巻。というか、キルヒアイスというキャラはこの巻で退場を余儀なくされるのだが。
読んだのがずいぶん前なので、「キルヒアイスは死後に過大評価されすぎじゃない?」と思っていたけど、全然そんなことはなかった。内乱において60回以上の戦闘に全勝という武勲をたてていることに今更ながら気がついた。
そんなキルヒアイスが退場するシーンは涙なしで見られない。以前、どこかのネット感想でも見たが、アンネローザも「もう、ラインハルトとは会わない」と言い出す始末でが激怒してるっぽい。

一方で、帝国側の軍人として語らなければならないのが、ミッターマイヤーとロイエンタールのコンビである。
このコンビは1巻でほぼ名前だけが出てきて、2巻では石器時代の勇者、オフレッサー上級大将を打ち破るなど、活躍はしているがほぼキャラ付けがされてないことに気がついた。ミッターマイヤーは愛妻家な一面があったり、ロイエンタールは母親との不和によって精神的に歪んだところがあったりと、かなり重要なキャラ付けがある。
てっきり、序盤の、2人の活躍が本格的に始まるころまでにその話をするかと思っていたが、意外だわ。もしかすると、初期段階ではラインハルトとキルヒアイス以外のキャラ作りをそこまでしていなかったか、ミッターマイヤーとロイエンタールの2人をそこまで活躍させる意図がなかったのかも。

さて、一方で自由惑星同盟側も軍事クーデターが起きてしまう。なので、ヤンたちはクーデターとの戦いがメインとなる。
このクーデター篇は本当に色々と思うところがある。軍事政府の描く国家像というの、もちろん軍事政府にも色々な思いはあるのだろうが、専制を強いる帝国打倒のために国民の人権を過度に制約してもやむを得ない、という点から見て、ヤンは「帝国と同じ」と評価してしまっている。
個々人の自由を守るため、専制国家を作るというのは壮大な矛盾であって民主政とは何か、と色々考えこまされる。

さて、ここからがイチャモン。
アンスバッハがラインハルトの仇敵の死体の腹を空洞にして、そこに武器を入れたうえで暗殺を図るというの。たぶん、元ネタは焼魚の腹の中に隠した刃物で呉王を殺した専諸だろう。それはいいんだが、何故、死体の腹をくり抜いてブラスター仕込んで、しかもそれをラインハルトの面前まで持って来させるなんヘマを許したのかという話だ。
アンスバッハの身柄と死体とをそれぞれ別に管理すればいいやんと思うのだ。つーか、死体を調べなかったのか。ブラスター銃じゃなくて爆弾とかなら終わってたぞ。しかも、この事件のときはキルヒアイスに武器の携帯が禁じられるという出来事があった直後なのだ。ちょいと不手際ではないですかね…。

イチャモンの2。
ハイネセンには、この星を守る12の武装人工衛星、「処女神の首飾り」が設置されており、難攻不落となっている。この12の人工衛星は連携しあってビームなどを打ち込んでくるのだ。
それに対して、ヤンは巨大な氷の塊を12個作り、これを亜光速まで加速させて12個の衛星に同時にぶつけ、連携を取る暇を与えず、同時に破壊することで攻略した。
こんなことって、実際できるんですかね…?
宇宙空間は絶対零度だから氷は溶けないし、亜光速まで加速させれば質量が増えてどうの、と説明があるけど、それが有効な戦術ならミサイルなんか使う必要ないやん、と。確か、この場面以外で氷を兵器として使うというのはなかった気がする。
なお、銀英伝ではかつて自由惑星同盟の建国者たちが巨大な氷の船を作り、それで逃げ出すなんてこともやってた。これも僕は懐疑的である。現実世界で氷を宇宙船や人工衛星の材料にするなんて話は聞いたこともないし、外側を氷で作っても、内側の機械が発する熱でどうかならんものかと思うの。
銀英伝はSFの名著という扱いだし、たぶん、著者も氷を使った技術についてはある程度調べて書いているのかもしれない。この辺は空想科学読本あたりで扱って欲しいテーマである。





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最終更新日  2019.07.30 12:11:41
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