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2019.10.22
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カテゴリ:ラノベ
創竜伝という小説は、現在14巻が刊行されているが、たまに唐突に外伝を挟んでくることがある。今回感想を書く5巻と11巻がそうだし、また12巻も実質的に外伝なんじゃないかと思う側面が強い。銀河英雄伝説みたく、ナンバリングから外して外伝として出せば、とおもうところである。
そんな外伝の扱いは、例えるならドラゴンボールの劇場版みたいな感じ。本編とつなげようとすると時系列などで矛盾が生じるけど、細かなことは考えず楽しめばよいのだ。



さて、内容なんだけど、竜堂兄弟は祖父の友人で海東市という架空の都市で学園を経営している日高氏に請われ、海東市にやってくる。
ここで、カルト宗教である「神聖真理教」だとか、海東市の事実上の支配者である巨大自動車会社が、日高氏の所有する学園と土地をねらっており、これと敵対していくことになる。
あらすじ自体が微妙で、僕なんぞ「土地くらい売ってやればいいじゃないか。ちゃんと代替地や金銭をくれるというんだから…」と思ってしまう。カルト宗教は龍脈がどうとか理由があった気がするけど、自動車会社は何でそんな土地にこだわる必要があったんですかね…?

ただ、この小説のぶっ飛ばしているところはカルト宗教、神聖真理教の存在である。
「呪を払う痰壷」や「幸運を呼ぶ便器」を高額で売りつけるという、悪徳商法なんかをしているのである。また、最終的にはテロに走る。
悪徳商法なんかは、はばかりがあるから特定出来ないが、あの宗教がモデルかな、と思う。いや、宗教団体が信仰心につけ込んで悪徳商法をやるというのは別に今に始まったことではないから、特定する必要はないのかもしれない。しかし、テロに走るという点は別途の考慮を要する。これ、名前も神聖真理教と似ているけど、オウム真理教と関係あるのでは…?
なお、時期を調べると創竜伝5巻は1990年の5月発行。Wikipediaを見ると、オウム真理教は1983年頃から活動をしているが、教団最初の殺人事件と、坂本弁護士殺害事件は1989年で、このあたりから週刊誌がヤバさを報道したりしてるみたい。そして、地下鉄サリン事件をきっかけにオウム真理教の危険性が広く国民に知れ渡ったのが1995年。
時期的に、オウム真理教をモデルにしたか微妙な時期ながら、創竜伝は先進的だなぁ、と思う次第である。

ここから雑談。
まず、「海東市ってどこだ?」という話。初見の高校生時代は巨大自動車会社のある東海地方の豊田市あたりを考えていた。名前が「東海地方」と「海東市」で似てるからね。
ところが、海東市は日本海に面しているという説明がたびたびなされている。
また、名雲財閥が「海東市を中心に日本海中部沿岸地区に強大な勢力を誇った(新書版222頁)」と説明があるのと、続が寒川夫人に「このまま金沢経由で米原(滋賀県)まで出て、名古屋の方から長野県に入るのがいいと思います(新書版139頁)」と発言してことを合わせて考えると、海東市は中部かつ金沢よりも北の位置になければならない。
候補としては、富山県内か新潟県内。それより北だと東方地方になっちゃいそうだし。ただ、新潟・長野間を移動するのに遠回りするにせよ滋賀県米原市まで行くのはやり過ぎだから、富山県内あたりなのかな…。

雑談の2、姓名プラス字警察の話。
ひどく印象にのこってるのが、神聖真理教の教主が、

「きさまは『三国志演義』に出てくる奇門遁行の秘術を知らんのか! 諸葛亮孔明がその秘術を使って敵の大軍を何度も打ち破っているのだぞ(新書版200頁)」

とすごむというシーンがある。
これに対し、始が

「いっておくが、『三国志演義』は小説だ。小説に書いてあるのを本気にするのは、せいぜい小学生までにしておくんだな(同200頁)」

だとか、「中国では姓名プラス字で呼ぶことは絶対しない」と誤りを指摘するシーンがある。
田中芳樹の得意とする、「敵の無教養さを指摘させて主人公の教養をアピールさせるシーン」なのだが、色々思うところはある。
別に、史書に姓名プラス字で書いてるところがあるらしいし、いちいち他人の間違いを専門家でもない人に誇らしげに指摘するのも衒学的でいい趣味とは言えないなぁ、と。

ついでに、「小説の内容を本気にしてはならない」と言う例に、創竜伝のネタ本である「補天石奇説余話」がある。
この本について巻末の座談会では、読者から創竜伝のネタ本である「封神演義」と「補天石奇説余話」はどうやったら手に入るか、という質問に対し、「封神演義」は「講談社文庫から出てる」と回答する一方で、

「補天石奇説余話のほうは、創作上の秘密ということで、全巻完結までは残念ですがお話しできないんです(新書版229頁)」

と言われている。
どうも、男塾の民明書房くさいなぁ…と思う。4巻でも、蚩尤が殷周易姓革命に関与したという記述は補天石奇説余話にしかない、と言われてたし。
ネットで検索しても、補天石奇説余話については情報がほぼ得られない。出てくるのは創竜伝とセットになってるページばかりだ。
恐らく、偽書の類いだろうな、と考える次第である。



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最終更新日  2019.10.22 10:18:09
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