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カテゴリ:キン肉マン
ついにソルジャー率いるフルメタルジャケッツとアリステラたちとのタッグ戦も10週に到達。そろそろ、終わりが差し掛かってきたかな…。
先週までのおさらいだけど、クソ力をラーニングしたアリステラはソルジャーを怒涛の攻めで痛めつける。が、肉のカーテンをしっかり固めたソルジャーはまさに鉄壁。気がつけば、徐々に試合の主導権を取り、スープレックスで投げつけたのだ。 さて、今週だけど攻守代わって今度はソルジャーがアリステラを攻め立てる。 ちょっとおもしろいのが、ソルジャーがシャイニングウィザードを打つシーン。 ![]() (299話5ページ。ソルジャーの閃光魔術!) このシャイニングウィザードという技は武藤敬司が開発した技で、初公開は2001年。作中時間だとまだ90年代だから、実況も名前を出せないわけですね。 で、どういうわけかアリステラはクソ力を使えなくなったのか、ソルジャーには歯が立たない。ソルジャーが言うには、キン肉族の力の源泉は「慈悲の心」にあるとのこと。 それを理解できないアリステラにはクソ力は使いこなせないとか…。 この辺の展開は、いまいちよく分からん。 僕のような古参ファンからすると、むしろ火事場のクソ力の源は「友情パワー」じゃないのかと思う。なぜここで友情パワーが出てこないのか。 はっきり言って、最近のキン肉マンは正義超人よりむしろ敵だったはずの悪魔超人や完璧超人の始祖たちの方にこそ友情パワーというか強い結びつき、お互いへ尊敬の心と認め合う関係性を見ることができた。これが正義超人だと微妙で、ブロッケンとソルジャーの関係性は友情というより、上下関係であり師と弟子みたいに見える。 前々から指摘しているが、最近のキン肉マンは友情パワー成分が弱くなってる気がして、そこは残念なのだ。 一方で、敵の方、つまりマリキータマンはアリステラを助けるべく乱入し、ブロッケンにデッドリーライドをかける。これはあのゼブラをKOした必殺技ではあるものの、意外とブロッケンは元気である。 流石のマリキータマンも3連戦だから疲れがあるのか…? と思ったところで、ソルジャー先生による慈悲の心についての講義が始まる。 ![]() (19ページ目。慈悲は友情の発展なのか…?) そんな思想の対立が描かれて次回へ続く。 さて、なんだかんだ、慈悲の心と友情パワーの関係の問題について考えてみる。僕が思い出せる限り、「慈悲の心」というのが出てきたのは、シルバーマンの登場あたりだろうか。マッスルスパークは慈悲の心で打つ、究極の峰打ち、とかそんな文脈だ。 この「慈悲の心問題」はもしやすると友情を最高のものとして描いてきたキン肉マンという作品のテーマ性そのものを揺らがすかもしれない。なにせ、「この世に完璧なものがただ一つある。それは正義超人の友情だ」というのがキン肉マンの世界観である。 ただ、この友情パワーに疑問を投げかけた超人がいた。それが王位争奪戦でのソルジャーが提唱した真・友情パワーである。そのときと同様、ソルジャーは友情パワーを発展させるのか…? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.11 22:10:29
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