|
テーマ:楽天ブックス(345383)
カテゴリ:読書
最近だとテレビゲームはeスポーツというようになり,テレビゲームも市民権を得ているように思う。ちょっと前だとゲーム脳がどうだとか,ひどく言われていたことからすれば隔世の感だ。
そんなわけで,今回は『東大卒プロゲーマー』を読んでみた。 東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない【電子書籍】[ ときど ] ところで,最近の僕が愛読している漫画に『ゲーミングお嬢様』という格闘ゲームを題材にした漫画がある。 そのなかには東台印飛紀子(とうだいいん・ときこ)というキャラが登場するのだ。このキャラが出たとき,Twitterで「ときどが女体化してる!」みたいなつぶやきを目にすることがあった。 ゲーミングお嬢様 2【電子書籍】[ 大@nani ] 僕は知らなかったのだが,「ときど」という芸名,というかゲームネームで活躍しているプロゲーマーがいるという。しかも,そのプロゲーマーは東大卒だという。 ネットには断片的な情報があるものの,ウィキペディアなんかは分量が少なく,格闘ゲーム専門家のサイトなんかは専門用語が多くて意味が分らない。なので,本人が書いた新書を読んでみたのだ。 さて,内容なのだが著者,ときどの半生を描いたものになる。 おおざっぱに,小学生くらいのゲームを始めたころから,中学高校,大学と進学していき,プロゲーマーになって活躍を始めたころまで。 本書が出たのは2014年だから,まだeスポーツという言葉もなく,YouTuberなんかもいなかったころのなので,これまた時代の流れを感じさせる。 色々と感じさせられるのは,著者のもの考え方というか,ゲーム哲学である。 著者はゲームをする際,基礎を固めてしまってからは延々とキャラ対策をしつづけるのである。どのキャラクターはどういう動きをして,どう立ち回るか,というやり方になる。 そして,著者はゲームをやる場合,最強のキャラを好んで使う。ストリートファイターなら豪鬼だ。勝つためには,これが最も効率が良い。 さらに,対戦相手のクセや行動パターンを徹底的に分析する。 ここまでやって勝負をするというのだ。 これを著者は勉強にも応用していたようで,著者が言うには東大試験についてはあくまで東大に合格するためだけの勉強をしたそうだ。つまり,東大の過去問をやり,模擬試験があり,合格判定がAだのBだの出るのを見ながら勉強したというのだ。なので,著者が言うには,東大に合格はしたが,他の私大には合格できなかったろうというのだ。 なんと合理的なことか。漫画『ドラゴン桜』でもやっていたことそのままである。まさに試験対策のプロフェッショナルといえよう。 ドラゴン桜 超合本版(1)【電子書籍】[ 三田紀房 ] 特に心に残ったのが,著者がゲームでも研究でもやっていた「効率の良いしらみつぶし」論である。 格闘ゲームならある技への対策ができるようになれば,その技と似た技にも似たようなやり方で対策ができるのではないかと仮説を立てて,解決策を見つけていくというのだ。バイオマテリアルの研究ならば先行研究から予測を立てて,結果を左右する要因である温度,濃度,微粒子サイズの1つを変えて延々と実験を繰り返すというのだ。 地味であるし,びっくりするくらいつまらない話である。もっと簡単に強くなれたりはしないかと思うものだが,ローマは1日にしてならず,継続は力なりというのを感じるわ。 僕は将棋棋士の本も何冊か読んでいるけれど,どうも著者のやり方と似ているような気がするのだ。 もちろん,将棋も格闘ゲームもどちらもゲームであるのだから,定跡を研究し,延々と試行錯誤をするというのが似通って当然なのかもしれないけれど。 素直に尊敬してしまう。 プロゲーマーの未来はどうなっているのか注目してきたいものだ。 東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない【電子書籍】[ ときど ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.20 14:58:20
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|