子宮蓄膿症
先日やってきたのは、大きなワンちゃん。ゴールデンレトリバー8歳女の子。何やらお尻のあたりから、化膿したものが・・・・と来院。子宮蓄膿症の主な症状・最近水をガブガブのむようになった。・いつもより元気がない。(疲れやすい)・排尿が多い。・後ろ足がよろける。・生理ではないような化膿したおりもの。・お腹が膨らんでいるようだ。・避妊手術をしていない。今まで子供を生んだことがない。あっても1回、そして中高齢期となると、だいたいの獣医さんは子宮蓄膿症を疑う。それくらい、珍しい病気ではなくなってきている。この病気は子宮内に進入した大腸菌などの雑菌によって引き起こされる。普段子宮内は体の免疫のおかげで、無菌状態、ところが排卵の時期受精卵の栄養となる液を沢山分泌するために子宮腺が増えていく。この時期は異物である精子を免疫を下げることによって精子とむすびついた受精卵を守るこの時期に細菌がいれば、栄養分の富んだ子宮内膜にもぐりこみ、繁殖をはじめる。それが炎症→化膿→子宮蓄膿症になる。この時期本来なら受精卵の着床をとどめるために閉じられている、その為に細菌と膿を対外に排泄できずに子宮内での炎症、化膿がされにひどくなる。若くて元気な女の子のワンちゃんの場合は免疫力も高いのでこの病気は比較的にかからない。この病気に気が付いたら、元気があって、食欲のあるうちに子宮と卵巣を摘出する手術をすることがベスト。けど、この先に妊娠出産を希望する時は炎症を抑えるため薬を投与したりする治療方もあるが再発する可能性が極めて高い。どちらにしてもおかしいなって思ったら迷わず