光輝く朝だった・・・やはり、昨日ナラヤンが言ったことは正しかった。だてに何年もネパールに暮らしてはいない。「とってもあなたはラッキーだ」 といわれた。まぁ日ごろの行いがいいから?かもしれない。 しかし、素晴らしいヒマラヤの景色に圧倒された。快晴、快晴、快晴・・・である。 お気づきかも知れないが、奥にある山が、「ヒマラヤ山脈」である。手前の山とそんなに高さが違わないように見えるが、雪が覆いかぶさっているのがよく見える。 ということは、かなり向こうに、ヒマラヤがあるのだろう。それでも鮮明に見ることができた。素晴らしい絶景であった。 私は、朝早くおきてこの眺めを見て、色んなことを感じた。たくさん人々がこの山に挑んで、死んでいったり、帰還したりという、物語があるんだろなと気づく。 私は、19歳の時、アルプス山脈を少し登ったり、眺めたりした。そのときもヨーロッパの一人旅であった。 ネパールは、アジアのスイスといった感じだな、と思った。私個人の感動では、アルプス山脈のほうがきれいで、感銘を受けた。でも、比較しても意味がない。ヒマラヤはヒマラヤであり、アルプスにはならないからだ。 人間も同じである。私は、尊敬する人にはなれない。私は私でしかない。ただそれだけだからだ。 朝は意外と寒かった。革ジャンを閉めても、冷気が身体にほとばしる。ナラヤンは慣れているようだったが・・・。 上の写真にある小屋のような建物が、私たちの宿になっていた。とてもおもしろいつくりになっていて、結構気に入ったが・・・。 しかし昼に近づくにつれて、気温が温かくなり、私は革ジャンを脱ぎ、下山し始めた。登ってくるルートとは違う道を下る。 段々畑になっているところが、とても美しく見えた。 ネパールの国花もナラヤンが教えてくれた。 ジャンル別一覧
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