272518 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

脳脊髄液減少症とうつ病 闘病記

脳脊髄液減少症とうつ病 闘病記

脳骨髄液減少症について

1.脳骨髄液とは

脳脊髄液(のうせきずいえき、cerebrospinal fluid、CSF)とは、脳室系とクモ膜下腔を満たす、リンパ液のように無色透明な液体です。略して髄液とも呼ばれます。脳室系の脈絡叢から産生される廃液であって、脳の水分含有量を緩衝したり、形、位置を保つ役に立っています。


2.脳骨髄液減少症とは

■原因
交通事故・転倒・転落・出産などにより硬膜に穴が開き脳脊髄液が漏れ出す。私は2度車でかまを掘られた事、道路での頭部からの転倒が原因と思われます。

■症状
激痛(頭痛・頸部痛・背部痛・腰痛・四肢痛)、 神経症状(うつ・目眩・聴力過敏・難聴・耳閉感など)
なお、症状は原因発生後から起こる場合と数年潜伏し発症する場合があるようです。


3.脳骨髄液減少症の診断

MRIで画像診断を行います。
脳は脳脊髄液で浮いた状態にありますが、脳脊髄液が減少していると脳の位置が通常より下がり、頭部頂点付近で脳と骨の間隔が通常より広くなっています。
そこでMRIで垂直方向の画像を撮り脳の位置を診ることで診断します。

さらに、硬膜のどこに穴があり脳脊髄液が漏れているかを診断するために、シンチグラム(微量の放射線物質を硬膜内に注射し、放射線物質の動きを診る)を用い診断します。
穴があればそこから漏れている様子がシンチグラム画像診断にて判定できます。


4.脳骨髄液減少症の治療

ブラッドパッチ治療を行います。ブラッドパッチとは、自分の鮮血を取り、硬膜内に注射することで、血液の凝固作用を使ってクモ膜に開いた穴を塞ぐ方法です。

術後は穴を塞いだかさびたがはずれないよう最低でも2週間(長ければ長いほど治療効果が良いようです)絶対安静で、足腰を少し高くした状態でベットで安静にします。

ブラッドパッチの成功率は私の感覚だと50%以下と思われ、複数回治療を行っているのが現状のようです。

私の場合は1度目の治療で激痛だった背部痛が大幅に改善されました。2ヶ月ほど安静にしていました。
その約1年後、頭痛も出てきたので2度目の治療を行いましたが1泊2日の入院で家で安静にあまりしていなかったため治療効果はあまり芳しくありません。医師から1度目のパッチは効いたので、絶対安静の入院2週間で3度目のパッチをやった方が良いと言われています。

ただ、何度治療しても症状が全く改善されない方もいますのでこれで治るとは言い切れません。絶対的な治療法がないのが現状です。


5.脳骨髄液減少症に良い・悪い事

■良い事(症状が軽減できます)
足腰を高くして安静にしていること。
毎日水分を十分取る事。

■悪い事(症状を悪化させます)
振動、加速度を受けること。
(自動車・乗り物に乗る事。自転車に乗る事。長時間歩く事。ヒールを履く事。激しい運動をする事。重い物を持つ事。長い時間立っている事。)

ということなのですが、これらを守ると仕事はおろか通常の日常生活を送れません。


6.脳骨髄液減少症とうつの関係

脳骨髄液減少症の方は殆どうつにもなっています。理由は以下の2つの理由です。

■脳骨髄液減少症の症状としてのうつ
脳骨髄液減少症になると脳内のホルモンバランスが崩れうつの要因をつくり、うつになるケース。

■社会との関わりにより生じるうつ
脳骨髄液減少症になるとその痛みから満足に働けない状態になる方が多く、会社を辞めざるをえなくなったり、何度も会社を変わったり、家事もままならない状態になります。
長年その状態が続きますので、「自分はだめだ」と思うに至りうつになっていくケース。

いずれも根本は脳骨髄液減少症が起因ですので、脳骨髄液減少症を治す事、痛みを軽減することが、うつ治療の早道です。

私の場合、背部に激痛があり、1度目のブラッドパッチでその症状が軽減した事で、うつも軽減しました。ただ、うつ軽減には背部痛軽減に比べかなりの時間をようしました。
2度目のブラッドパッチを行った現在も脳脊髄液減少症、うつとも完治したわけではなく両方の症状に悩まされています。以前より軽いですが・・・。


© Rakuten Group, Inc.