白い稲妻・多摩の黒酢(たまの くろす) ほぼ競馬なブログ since 2006

2010/01/22(金)19:32

戦後の競馬復活の馬券(昭和21年秋季)

[競馬]古い馬券(33)

多摩の黒酢です。 古い馬券を入手しましたので、公開します。 ■昭和21年(1946年)秋季 第1日5R 京都競馬場(日本競馬会) 枠を付けて表示しています。   戦後の1946年(昭和21年)10月、日本競馬会が主催する競馬は再開された。 これには、畜産業の復興支援の他、当時際限が見えなかったインフレーション対策として 浮動通貨の吸収という緊急の目的があり、その為、従来の1人1枚限りという 馬券の発売制限が撤廃され、10倍が上限だった払戻金の制限を100倍まで拡大する などの処置が取られた。 だが、まもなく連合国軍最高司令官総司令部経済済科学局公正取引課によって 日本競馬会が独占禁止法に違反するという指摘がなされ、 1948年(昭和23年)6月に日本競馬会は解散。 同年9月からは競馬法に基づき、農林省の管理のもと、国営競馬が行われるようになった。 上記の馬券は、まさに戦後競馬が日本競馬会によって復活開催された初日の5Rの複勝馬券 である。 時期的な価値、そして組織として短命であった「日本競馬会」の印字が非常に貴重な 馬券である。 KYOTO KEIBAJOは、英語に出来なかったのか? 紙は非常に薄く、紙質も戦後直後ということもあり、不純物が含まれている感じがある。 鳥の羽をモチーフにした透かしのような模様が見られる。 紙は粗末だが、現代の味気ない馬券に比べると印刷は多色を用いているところが、面白い。

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