2011/03/26(土)14:28
【特別展示】 重勝式の馬券(昭和29年)
多摩の黒酢です。
今日は、中山競馬場が地震の影響で中止のため、阪神競馬場で
11RにスプリングS(G2)と12RにフラワーC(G3)があり、豪華ですが、
花粉症と降雪のため、個人的に競馬はお休みです。
同じ関西なのに、甲子園は晴れてますが、大阪の北の方は、雪が降ってます。
桜のつぼみもかなり大きくなって来ているのに、今日の寒さは3月とは思えません。
さて、4/24(日)から、JRAでは5重勝単式馬券のWIN5が発売されます。
キャリーオーバーを含め、最高払戻金額が2億円です。
これは、5つのレースの勝馬を当てる馬券です。
(しかし、残念ながら、インターネットでの販売のみです。)
実は、JRAでの重勝式馬券の発売は、今回が初めてではありません。
1951年(昭和26年)~1961年(昭和36年)までの間に、3重勝式の馬券を
発売してました。
[重勝式馬券・昭和29年(東京競馬場 発券)]
基本的には、早朝3レースの勝馬を当てる形式だったようで、1Rの当選馬券を持って、
2Rの勝馬投票券を窓口に交換しに行く形式だったようで、
例えば、1Rの当選馬券を持っている人が2Rの勝馬投票券へ交換しに行かなければ、
「放棄」扱いになっていたようだ。
さらに厄介なのは、全3Rの的中者がいなければ、100円あたり75円の払戻が
発生していた。
例えば、1Rや2Rで外れた馬券でも3Rまでの的中者がいなければ、
払戻が発生したわけで、地面に捨てていた馬券を拾い集める回収屋まで現れたそうだ。
今回のWIN5では、上記の課題を解決するために、競馬場での馬券発売ではなく、
インターネットでの馬券発売にして、1度の5レース分の勝馬を予想する形式にして、
さらに、当選者なしの場合は、次回にキャリーオーバーして、当選者なしの場合の
払戻を無くすことにした。(ただし、発走除外などの場合は、払戻が発生する。)
上記馬券で注意して欲しいのは、左下に「農林省 東京競馬場」となっている点である。
戦後の競馬は、農林省管轄(つまり国営)だったが、同1954年(昭和29年)9月から、
日本中央競馬会(現JRA)の開催となった。
上記の馬券は、農林省開催の重勝式馬券でレアなのである。