Takayuki Nakamura Diary

2005/07/01(金)10:03

もはや、MIDIと呼べなくなりそうな、MIDIの現状

音楽ソフト(17)

音楽制作専門に使用している PowerMac G5を、Tigerにバージョンアップ(Java1.5のことではないです。) このバージョンアップが、ミュージシャンにとって、何が一番の変更点かというと、Ethernetケーブルを通じて、Mac同士のMIDIデータの送受信ができる様になったこと。 MIDIといえば、楽器同士、あるいは楽器とコンピュータの間の情報のやりとり使われる企画で、歴史は古く1980年代にこの規格が決められ、普及しました。電子楽器にMIDIがインターフェイスとして装備されているのは当たり前となり、パソコンと電子楽器の接続には、MIDIインターフェイスなるものが必要でした。 しかしここ数年、USBの普及により、国内メーカーの電子楽器には、MIDIだけでなくUSBも装備される様になりました。 USBがあれば、パソコンとの接続にMIDIインターフェイスを必要とせず、しかもMIDIよりも高速にデータ通信を実現しています。私など、もはや低速なMIDIを使っての通信はやめたいと思っていたりします。 電子楽器にUSBが普及してきているのに、実はMac同士のMIDIの送受信には、まだMIDIのインターフェイスが必要でした。 新しいMacOSXのTigerは、この問題をEthernetを使って解決してくれるのです。もはや、Mac同士のMIDIデータのやりとりに、MIDIインターフェイスは不要になりました。 たとえば、ProToolsに同期させて、Logic、Cubaseを動かしたい。とか、マシンパワーを使う、Reactorみたいなソフトを、別のもう一台のMacで制御したいなど。Etherケーブルを利用できる利点をもう少し考えると、少し離れた場所から、シーケンサーをコントロールするなどの目的にも使えそうです。 この規格に欲をいうなら、オーディオデータも通信してほしいということと、Windowsにも同じ規格を早く取り入れて欲しいということ。 この2つ問題、もはや技術的にはなんの障害もないのでしょうが、おそらくビジネス的にはあまり魅力がないのでしょう。ミュージシャンからしたら、ケーブルの数は減らせる、インターフェイスの数は減らせると、非常に画期的なんですが、、、。(パソコンの数は増えるかもしれません。) 先週のこたえ、 ("Tiger"の次のコードネームは、"Lion"ではなく"Lepard"でした。)

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