2006/10/28(土)12:40
web消防・救急出張所~目に見えない身近の危険、電気火災のお話を…。
ご覧頂きありがとうございます。もうお昼ですね、こんにちわ。
一時ネット環境に戻れましたので、ブログ更新しておきますね。
北日本ではそろそろ、ホームこたつやホットカーペットなどの暖房器具をお使いのことと思います。
ご自宅の壁に取付けてあるコンセントの左右を比べて見て下さい。
左側の差込口の方が、長いですよね。逆になっていれば、多分ご自分で取付けられたか、素人工事です!
なぜ、左側が長いのかご存知ですか?
交流電流なのに、左側はアースの役目をしているんですね。
だから、理論上は左側だけでは感電しないことになっていますが、危険ですので絶対に試さないで下さいね!責任はお取り出来ませんので・・・。
では、差込プラグも見て下さい。
プラグの先の方にそれぞれ、穴が開いていますよね。
なぜでしょうか?
コンセントの構造を知っている方は、簡単ですよね。
抜け落ち防止の機能があります。
だから、差込プラグはキッチリと奥まで差込んでお使い下さいね!
最近の差込プラグには、耐トラッキングプラグという電気火災防止用の物も出始めています。
トラッキングって聞いたことありますか?
もともとは、旧家などの屋根裏から出火した原因不明の火災原因なんです。
旧家の屋根裏には長年の埃が堆積した電気の屋内用配線があり、ネズミの住む環境も整っています。
ご存知のようにネズミは歯が伸びるのを抑えるために、絶えず何かをガリガリとかじっています。その電気配線も狙われるんですよ、ガリガリって!
それで感電死し燃えるネズミもいるでしょうが、もっと怖いのは電気配線が剥き出しになって、埃が積もりネズミがそこにオシッコをすると、ショートしない微弱電流(当然お宅のブレーカーは落ちません)が流れ続け、周囲は段々と焦げて炭化が広がって行きます。
そして条件が揃うと一気に燃え上がるのです。
トラッキング=旧家では、ありませんよ!もともとはって書いたでしょ!
この現象が、どのお宅でも長年プラグを差込んだままの冷蔵庫やテレビなどのコンセントにも、当てはまるのです。当然埃はあります、適当な湿気もありますから、条件が揃えば…。
このトラッキングを防止するには、小まめなプラグのお掃除などで防止出来ます。お掃除出来ない場所にあれば、105円均一ショップなどで売っていますので、お買い求めてご使用下さいね。
話は元に戻しますが、ホームこたつやホットカーペットなどの暖房器具は消費電力が、大きく電気コードが熱くなっていることが、あると思います。
その電気コードの上に何か、物を置くとどうなるでしょうか?
熱の逃げ場がなくなり、最悪発火、電気配線を火が走って燃え上がるのです!怖いですよ電気火災は。
あと、電気コードを束ねないで下さいと書いていますが、なぜ危険なのか分かりますか?
簡単ですよね、電気コイルが出来上がって、電熱ニクロム線状態になってしまい、高熱、発火するからです。
簡単な実験が、ハイパワーのドライヤーで出来ますので、1度だけ試して下さいね。1度だけですよ!電気コードをコイル状にして熱を感じて下さい。ヤケドしない程度の。
そのまま放置しておくと、ヤケドや火災の原因になりますので、放置や悪用しないで下さいよ!責任は取り兼ねますので。
では、寒い冬も火災を出さないように快適にお過ごしになられることをお願いしますよ!
ちょっとはお役に立てましたか?
次回の書き込みにも、ご期待頂きますようお願いします。
ありがとうございました。