TOPICS-2:消防防災・危機管理センター"不測"を読み"突発"に備えるための災害対策の中枢として 消防防災・危機管理センターは、総務省内に設置されている消防庁の災害対策の指令ルームです。平時より気象庁や内閣府、都道府県や市町村消防本部などとの情報ネットワークが整備されており、大規模災害発生の際には速やかに、消防庁長官を本部長とする災害対策本部が設置され、消防庁職員が集結します。消防防災無線、地域衛星通信ネットワーク、ヘリコプターテレビ伝送システムなど、高度化された複数の情報収集ルートによって、正確な被災状況を把握。そして防災情報、広域応援支援、緊急消防援助隊動態情報、石油コンビナートの地域情報管理システムなど消防庁の情報分析機能を駆使し、迅速的確な対応策を指示します。
生命も財産も、一瞬にして無に帰すほどのエネルギーを秘めた大規模災害。突発する緊急時に、悔いの残らない消火・救助活動を実践し司令塔としての責務を果たすために、消防庁は普段から不測の事態を予測し、実戦さながらの図上訓練を行っています。これは、現実の災害時の臨場感を体で覚えるとともに、机上理論だけでは図りきれない消防部隊の実効性、法改正の必要性など、重要な検討材料となります。このような切迫する東海地震等を想定した図上訓練は、消防庁ばかりではなく各防災関連省庁においても実施されています。 |